井上尚弥「TKO勝利」もダウンは「ガチで効いていた」と亀田大毅氏 「フェザー級はきつい」その理由

糖の吸収を抑える、腸の環境を整える富士フイルムのサプリ!

    プロボクシングの元世界2階級制覇王者・亀田大毅氏(36)が2025年5月5日にユーチューブを更新し、スーパーバンタム級4団体統一王者・井上尚弥(大橋、31)の今後について私見を述べた。

  • 王座防衛を果たした井上(写真:ZUMA Press/アフロ)
    王座防衛を果たした井上(写真:ZUMA Press/アフロ)
  • 井上とカルデナス(井上のインスタグラムより)
    井上とカルデナス(井上のインスタグラムより)
  • チーム井上(井上のインスタグラムより)
    チーム井上(井上のインスタグラムより)
  • 王座防衛を果たした井上(写真:ZUMA Press/アフロ)
  • 井上とカルデナス(井上のインスタグラムより)
  • チーム井上(井上のインスタグラムより)

「本当にゴングに救われて助かった」

    井上は5日(日本時間)、米ラスベガスでWBA同級1位ラモン・カルデナス(米国、29)を相手に防衛戦を行い、8回TKOで勝利し王座防衛に成功した。

    試合は、2回に井上がカルデナスの左フックでダウンを喫する波乱の幕開けとなった。

    プロでのダウンは、24年5月のルイス・ネリ戦以来となったが、ダメージを引きずることなく、7回に連打でダウンを奪い返した。勢いそのまま、8回に猛攻を仕掛けレフリーストップ。11連続KO勝利を記録した。

    これで井上は30勝(27KO)無敗とし、カルデナスは26勝(14KO)2敗。

    逆転でカルデナスを下した井上。亀田氏は「カルデナスはパンチがある」とし、井上のダウンを次のように分析した。

    「カルデナスが左フックを狙っているのは分かっていた。あれがヒットしたとき、前回のネリ戦と効きかたが全然違う。今回はガチで効いていた。本当にゴングに救われて助かった。あと、次の切り替えしがよかった。スピードがあるので対応力がある。ネリ戦で倒れて勝ったのが1番大きいと思う」

    そして、亀田氏は井上の今後のプランに言及した。

    井上の次戦は、9月14日に、WBA世界スーパーバンタム級暫定王者ムロジョン・アフマダリエフ(ウズベキスタン、30)との防衛戦を予定。その後は、12月に1試合限定でフェザー級に上げ、WBAフェザー級王者ニック・ボール(英国、28)との対戦を計画している。

「井上選手のベストは、スーパーフライ級とかバンタム級」

    「(試合を見て)思ったんですけど、やっぱりフェザー級は今じゃないというか。フェザー級は井上選手の体格ではない。(次戦の)アフマダリエフはうまいボクサーなのであれですけど、ニック・ボールみたいな選手が井上選手の弱点ではないが、(井上に勝つ)チャンスがある」

    さらに、「井上選手のベストは、スーパーフライ級とかバンタム級だったと思う」と指摘し、こう続けた。

    「井上選手はポテンシャルでここまできている。足を使うボクシングなど(スタイルの)スイッチがきくのならば、フェザー級でも勝てると思うが、ああいう形で打ち合いを好んでフェザー級で挑戦するのなら、正直きついと思う。今日の試合は、今までの貯金で勝てた。ネリ戦で倒れて、その後、ちゃんとリカバリーしながら自分のボクシングをした。あの時、倒れたことが今回めちゃくちゃ生きた。今回は井上選手のボクシングスキルで勝ったという感じなので、あれがもしフェザー級だったらと考えると怖い」

    これまでのスポーツ紙の報道によると、井上はフェザー級をボクシングキャリアの最終地点と考えているようで、将来的に本格的な転向を計画しているという。

    井上のフェザー級転向にあたり、亀田氏は体格面での不安を指摘し、今回のダウンについて「フェザー級だったらあれが命取りになる可能性がある」とした上で、「やっぱり適正階級があるので、無理してはダメなんですよ」と主張した。

姉妹サイト