人気が下火となったディーゼル車 欧州はEVにシフト、現地で人気のマツダは開発に奮闘続けるが

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欧州でマツダ車の人気は高い

   2015年当時、VWのディーゼル不正は世界的に反響が大きく、米国のウォーターゲート事件になぞらえ「ディーゼルゲート事件」などと呼ばれた。このディーゼルゲートに最も影響を受けた日本の自動車メーカーはマツダだった。

    日本ではあまりイメージが湧かないかもしれないが、欧州でマツダ車の人気は高い。このためマツダは欧州向けにクリーンディーゼルの開発を進め、日本のどのメーカーよりも多くのディーゼル車を市場に投入した。

   技術力の高いマツダは、不正を働いたVWとは異なり、正規の試験で欧州や日本の環境規制に合格していた。

   ところが世界的なディーゼル車のイメージ悪化で、欧州メーカーはEVにシフト。ディーゼル車を積極的に開発・販売するのは、世界でもマツダくらいになってしまった。

   現在もマツダはディーゼル車のラインアップを揃えているが、MAZDA2の1.5リッターディーゼルは2024月9月に日本国内向けの生産を終了した。MAZDA3の1.8リッターディーゼルは現在も販売している。この他、マツダはCX-5など多くのSUVにディーゼルエンジンを搭載している。

   マツダ以外の日本メーカーでディーゼルエンジンを搭載しているのは、トヨタランドクルーザー、ハイラックス、日産キャラバン、三菱デリカD:5、トライトンなど少数派となっている。

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