「僕もそうなんですよ」と勢い込んだワケ
とはいえ、スタジオ内は減税を求める雰囲気で、四面楚歌の杉村さんに田崎氏が助け舟を出す。「ある世論調査によりますと、消費税を下げた場合、社会保障に非常に不安を感じますというという人が55%に達しているんですよ」と解説した。
杉村さんは得たりや応とばかり、「僕もそうなんですよ」と勢い込む。「消費税って、医療、介護、年金、子育て支援など、これの大切な財源になってますよね。これが失われると、今度はどうなるのかといったら、社会保険料の負担が大きくなってしまうんじゃないかと」と心配する。富裕層にまで減税するよりも、現行のままで消費税を社会保障の財源として維持し、所得の低い層には給付金を支給という主張なのだ。参院選向けに減税ポピュリズムを競っている与野党の案に比べて、ずっと正論に聞こえるが......。
(シニアエディター 関口一喜)