JR京浜東北線の一部車両の車内ディスプレイに、高輪ゲートウェイ駅が入っていないなど古い路線図や案内が表示されているとしてSNSに複数投稿され、2025年5月12日頃から話題になっている。JR東日本は、古い案内画面が表示されていたことは事実だとし、「現在は解消されています」と説明した。「東京さくらトラム」や「北陸新幹線」も古い表記にあるXユーザーが12日22時頃に撮影したという車内ディスプレイの写真には、路線図に20年に開業した高輪ゲートウェイ駅がない。優先席の案内表示も現在とは異なる古いものだ。浦和駅の乗換案内には、湘南新宿ラインや上野東京ラインが記載されていない。なお、浦和駅に湘南新宿ラインが停車するようになったのは13年、上野東京ラインの開業は15年だ。また、別の車両では、路線図に高輪ゲートウェイ駅はなかったものの、浦和駅に湘南新宿ラインの乗換案内は表示されていたという。Xユーザーによると、車内放送は通常通り。本来、広告映像が流れる画面には、JRのロゴが映し出されていた。別のXユーザーが12日夜に撮影した画像にも、路線図に高輪ゲートウェイ駅がないほか、東京駅の乗換案内では北陸新幹線が「長野新幹線」と表示されている。北陸新幹線は、長野駅から金沢駅までの区間が15年に、金沢駅から敦賀駅が24年に開業した。さらに、都電荒川線も17年に決まった愛称「東京さくらトラム」ではなく「都電荒川線」と表記されている。また、現在は使われていないゆりかもめのロゴが表示されている、東京モノレール羽田空港線が、10年10月までの名称「羽田線」と表記されている。なぜこのような状態になったのか。14日にJ-CASTニュースの取材に応じたJR東日本コーポレート・コミュニケーション部門の担当者は、「京浜東北線の一部車両で、現在は使用していない古いコンテンツが表示されておりました」と説明。原因については「詳細調査中」だとした。なお、「古いコンテンツが表示されていた車両については対応を行い、現在は解消されています」と、現在の状況を説明した。
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