「ゆかり」の袋、実は2か所に点字表示 2001年に開始→3年後に「横書き」の点字追加、込められた配慮とは

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   紫色のパッケージでおなじみの赤しそふりかけ「ゆかり」。実は袋の上部にひらがなで記載された商品名以外にも、点字で2か所に「ゆかり」と書かれている。

   「ゆかり」を製造・販売する三島食品(広島県広島市)は、点字を表示したきっかけについて、「創業者の身内に障害のある方がいたこともきっかけの一つ」と明かす。さらに、点字表示のうち1か所は「横書き」になっている理由など、商品に込められた配慮を明かした。

  • 「ゆかり」のパッケージ。三島食品提供
    「ゆかり」のパッケージ。三島食品提供
  • ゆかり20g。白枠部分2か所に点字が表示されている。
    ゆかり20g。白枠部分2か所に点字が表示されている。
  • ゆかり20gのパッケージ
    ゆかり20gのパッケージ
  • 「ゆかり」のパッケージ。三島食品提供
  • ゆかり20g。白枠部分2か所に点字が表示されている。
  • ゆかり20gのパッケージ

01年に点字表示開始、04年に右サイドにも追加

   点字を表示しているのは、袋の上部左側と、右サイド、「ゆかり」の「り」の文字の近くだ。三島食品の公式サイトによると、袋の上部に点字を表示したのは01年のこと。その後、「切り取ってしまうとわからなくなるとのお声」があったとして、04年から右サイドにも表記していると説明している。

   三島食品には、ピリ辛たらこふりかけの「あかり」、青じそふりかけの「かおり」など多数のラインナップがあるが、他の商品については「順次検討を進めていきます」という。

   「ゆかり」の袋に点字が表示されていることは、SNSでも「素晴らしい配慮」といった好意的な反応とともにたびたび投稿されている。25年5月中旬頃にもXで投稿され、注目を集めていた。

   どのような経緯でパッケージに点字を表示するようになったのだろうか。三島食品の広報担当者は16日、J-CASTニュースの取材に、「当時、ユニバーサルデザインが注目されており、自社としてもできることはないかと当時の担当者が検討しました」と説明した。

   さらに、「創業者の身内に障害のある方がいたこともきっかけの一つです」とも明かした。

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