「小選挙区比例代表並立制」改革へ動き 「政権交代が可能な制度」のはずが31年間で2度だけ

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現職議員は選挙制度の変更を嫌がる

   与野党協議会は、25年度中に改革の方向性をまとめる予定だ。ただ、選挙制度の変更が現実化すると、現職議員からは自分の議席を守るために強い反対の動きが予想される。30年前は、自民党を数十人の議員が脱党した直後の総選挙で過半数割れ、同党以外の「8党派連立政権」が樹立される混乱のなかで選挙制度変更案が成立した。今回は、やはり少数与党政権の下で、石破茂首相(自民党を離党経験あり)も改革論者と言われる。現状は180人(衆院定数の4割)の「改革派」の危機感が、現状維持派を乗り越えることができるかである。

(ジャーナリスト 菅沼栄一郎)

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