「Apple税はヨーロッパでもアメリカでも違法だ!」
Fortniteの「北米版App Store復帰」は、これらの法的措置を受けての出来事である。
Epic Gamesのティム・スウィーニーCEOは、この件について、当初から極めて強硬的・反骨的な姿勢を見せていた。騒動勃発当時、Epic GamesはAppleの手数料がいかに反競争的で不当かを啓蒙する動画を公開したほど。これはAppleが1984年に放映したCMのパロディでもある。
また、5月1日、スウィーニー氏はアプリ外課金に関する判決が出たことに言及する投稿をXで行っている。「Apple税はヨーロッパでもアメリカでも違法になった」とする主張だ。なお、EU域内では2024年からiOS版Fortniteの配信が再開されている。
この騒動は、「プラットフォームとアプリ開発者の関係性」に一石を投じる現象でもある。また、「ユーザーは何に対して料金を支払っているのか?」を考察するための絶好の材料でもある。
AppleとEpic Gamesの騒動はまだ尾を引く可能性があるが、一連の出来事は日本での「iOS版フォトナ復活」への大きな潮流になることは間違いないだろう。
(澤田真一)