ミャクミャク「連れ去り」劇、寄付は140体超! まもなく「お引越し」、今後は「バルト館ではなく、親しい人などに」

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   大阪・関西万博のバルトパビリオンの入り口に飾られていた万博公式キャラクター「ミャクミャク」のぬいぐるみが盗まれるも、多くの来場客らから寄付が寄せられた。

   バルトパビリオンの公式Xは2025年5月28日、全国から寄せられたミャクミャクの今後について明かした。

  • バルト館のポスト。140体以上の「バラビちゃんの新しい仲間たち」が集まったそうだ
    バルト館のポスト。140体以上の「バラビちゃんの新しい仲間たち」が集まったそうだ
  • 駐日リトアニア大使も感謝のメッセージ。今後は「バルト館ではなく、親しい人などにあげましょう」
    駐日リトアニア大使も感謝のメッセージ。今後は「バルト館ではなく、親しい人などにあげましょう」
  • バルト館のポスト。140体以上の「バラビちゃんの新しい仲間たち」が集まったそうだ
  • 駐日リトアニア大使も感謝のメッセージ。今後は「バルト館ではなく、親しい人などにあげましょう」

「突然消えてしまいました」も寄付続々で「140体超え」

   バルトパビリオンは、バルト地域のラトビアとリトアニアの2国による共同パビリオンだ。「森と湖の国」として知られるバルト地域の自然や文化を伝えている。

   駐日リトアニア大使のオーレリウス・ジーカス氏は16日、防犯カメラの動画を添え「とても寂しいことに、大阪万博のバルト館で一生懸命に仕事をしていたミャクミャクは突然消えてしまいました #防犯カメラありがとう」とXに投稿した。

   動画には、2人組の客が周囲をうかがいながら、パビリオンの入り口に置かれていた「ミャクミャク」のぬいぐるみをカバンに入れ、持ち去る様子が映っていた。

   盗難劇の反面、ミャクミャクの仲間は増え続けた。盗難が拡散された17日以降、万博を訪れた人が、バルとパビリオンへのミャクミャクの寄付を行っているというのだ。

「ミャクミャクは金曜日までここにいます。ぜひお別れの挨拶に」

   パビリオン公式Xは28日、4人のスタッフらがそれぞれミャクミャクを腕いっぱいに抱いた写真とともに、パビリオンに届いたミャクミャクらの今後について報告した。なお、画面左の女性スタッフの腕の中には、滋賀県彦根市のマスコットキャラクター「ひこにゃん」の姿もある。

「皆様のご支援と、140匹を超えるバラビちゃんの新しい仲間たちに心から感謝いたします。この新しい仲間たちは、笑顔のきっかけを求めている人たちにきっと届きます」

   ミャクミャクらの出発は週末になるといい、「追伸:ミャクミャクは金曜日までここにいます。ぜひお別れの挨拶にお越しください!」としている。

引っ越し先は「バルト館の館長などが検討」

   ジーカス大使も同日、「お陰様で万博のバルト館でミャクミャクが140を超えました」と報告。

   寄付の数々に「日本のみなさんのあたたかいメッセージが十分に伝わりました ありがとうございました!」と感謝をつづり、「これから『ミャクミャク』(ミャクミャクカラーのハートの絵文字)をバルト館ではなく、親しい人などにあげましょう」とバルトパビリオン以外へのプレゼントを考えて欲しいと呼びかけた。

   これまで寄せられた寄付については、「頂きましたミャクミャクがこれから新しい所で有意義な仕事をし続けます」としている。

   「日本推しラトビア人」としてインフルエンサー活動をするかたわら、バルトパビリオンでもスタッフとして働いている「アルトゥル」さんも、数え切れないほどのミャクミャクが飾られたパビリオン入り口で撮影した写真を公開し「皆さんからいただいた、優しさのミャクミャク様たちですが、バルト館では今週金曜日までスタッフと一緒にお出迎えすることになりました!」とした。

   具体的な今後については、「お引越し先は現在バルト館の館長などが検討しておりますので、また決まり次第お知らせいたしますね!」という。

   一連の報告には、「門出の時。旅立ちのとき みんなに幸あれ!」「ミャクミャクを受け取った人たちが笑顔になれますように」など、優しさのバトンタッチを願う声が寄せられた。

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