中野区「都心の駅などから順番で設置とJRから説明」
「区では、JRにエレベーターの設置を依頼し続けてきましたが、都心の駅などから順番で設置しているとの説明がありました。1889年(明治22年)に駅舎ができて、その後に何度か改修されましたが、エレベーターはできませんでした。構造的に設置するスペースがなかったと聞いています。エレベーターがないのは、首都圏の駅でも数少ないと思います」
エレベーターがないことについて、「区民の声」として、毎年のように設置の要望が何度か寄せられていたという。
区によると、14年にJR、東京メトロと基本協定を結び、20年から駅舎本体の改良工事が進められている。駅の西側にビルを増設して西口の改札を新設し、そこから4つあるホームにエレベーターで上れるようにする。駅ビルは、ショッピングセンター「アトレ」になる予定だ。
ただ、旧駅ビルと北口、南口の改札はそのまま残り、北口と南口の改札内からは、これまで同様にエレベーターは使えない。
エレベーターを使うには、南口からは、信号のある横断歩道を渡って、西口に行く。北口からは、エレベーターでペデストリアンデッキに上がって、デッキを渡って西口に回らないといけない。
つまり、旧駅舎の構造は変わらず、北口、南口からホームに上がるには、依然としてエスカレーターか階段を使うしかないわけだ。
(J-CASTニュース編集部 野口博之)