多くの企業が電話応対を新人研修メニューに
こうしたなかで電話応対を新人研修メニューに入れる企業は多い。伊藤忠商事やNTTドコモなどの研修に携わってきたアルー株式会社は「Z世代の新入社員の中には、電話そのものがあまり得意ではないと感じている人も多い。苦手意識を払拭し、『やってみたら案外できた』という自信を持ってもらえるようなプログラムに」とアドバイスする。
ビジネスコミニュケーションのAI CROSS株式会社のサイト「絶対リーチ!SMS」も、「正しい言葉遣いを身につけて自信を持って電話対応に臨もう」と、こんな「電話対応で間違えやすい言葉遣い一覧表」をのせている。
ミスをおそれる若手社員にとってはストレスのもと。しかし、職場のデジタル化が進んでも電話がビジネスの窓であることに変わりはない。さて、冒頭の「企業電話応対コンテスト」だが、2024年度には計679社が参加し、グランプリにあたる「会長賞」に選ばれたのはSBI証券だった。
(ジャーナリスト 橋本聡)