プロボクシングの元世界2階級制覇王者・畑山隆則氏(49)が、2025年6月2日に公開されたユーチューブ動画「渡嘉敷勝男&竹原慎二&畑山隆則 ぶっちゃけチャンネル」に出演し、亀田和毅(TMK、33)の今後の展望について私見を述べた。
「とにかく井上がフェザー級に来る前に王座を取らないと」
亀田は5月24日に大阪で行われたIBF世界フェザー級タイトル戦で王者アンジェロ・レオ(米国、31)に挑戦して0-2の判定負けを喫し、王座獲得に失敗した。
スポーツ紙の報道によると、亀田は試合後、現役続行の意思を示したという。今後はフェザー級で王座獲得を目指し、将来的にスーパーバンタム級4団体統一王者・井上尚弥(大橋、32)との対戦を希望している。
IBF世界ランキング1位の指名挑戦者として王者に挑み惜敗した亀田。新たに作成される世界ランキングでは、ランキングが1位から数ランク落ちることが予想される。
動画では、番組スタッフが「来年、再来年に井上チャンピオンがフェザー級に上がるとなると、タイトルということで言うと、ちょっと遠のいた?」と質問すると、畑山氏は「それは否めない。かなり遠のいたんじゃないですか」と答え、その理由を説明した。
「井上(尚弥)チャンピオンがフェザー級に参戦したらすぐに(4団体王座を)統一する。すぐに席捲する。そうなったら亀田君にお鉢が回ってこない。残念ながら。とにかく、井上チャンピオンが(フェザー級に)来る前に(王座を)取らないと。だからあともう何か月しかない。来年来ちゃうから。(WBCバンタム級王者)中谷(潤人)と(試合が)終わったらすぐに来る。それまでに取らないといけない」
「はっきり言って、レオが1番チャンスあった」
スーパーバンタム級4団体統一王者の井上は、26年にWBC世界バンタム級王者・中谷潤人(M・T、27)との対戦を計画しており、早ければ26年春に両者が拳を交える。中谷戦後のスケジュールは未定で、そのままスーパーバンタム級で戦うか、もしくは階級をフェザー級に上げる可能性もある。
現在、フェザー級は4人の世界王者が存在する。
WBA王者ニック・ボール(英国、28)、WBC王者スティーブン・フルトン(米国、30)、IBF王者アンジェロ・レオ、WBO王者ラファエル・エスピノサ(メキシコ、31)の4人だ。フルトンは、スーパーバンタム級王者時代の23年7月に井上と対戦し、8回TKO負けを喫している。
畑山氏は、現在のフェザー級王者を見渡し、亀田の今後に関して「厳しいかもしれない」とし、こう続けた。
「はっきり言って、レオが1番チャンスあった。亀田君からしたら。フルトンは敵前逃亡。井上チャンピオンが(フェザー級に)来るのが分かっているから、ブルっちゃって上(スーパーフェザー級)に行く。早く逃げたくてしかたがない。ニック・ボールはきつい。亀田が1番苦手なタイプ」
このような状況を踏まえ、畑山氏は「誰とでもやってもいいと思う。本人はチャンスがあれば誰とでもやる。相手を選んではいられないでしょう。とにかく、井上チャンピオンが来るまでの間に取らないとノーチャンス」と私見を述べた。
亀田は年内にも再起する予定で、世界3階級制覇を目指していく。
【????ABEMA同時生中継】#3150lushbomu vol.6
— ABEMA格闘 (@Abema_Fight) May 24, 2025
■IBF世界フェザー級タイトルマッチ 12回戦
第7試合#アンジェロ・レオ vs #亀田和毅
互いに鋭いボディを差し合い
一撃ごとにカウンターで返していく和毅選手????
????️5/24 (土) ひる11時~中継開始#ABEMA で"無料"生中継????@koki_kameda1117@lushbomu