福岡市を拠点に活動するHKT48が2025年6月1日に市内で開いたイベントで、新曲「半袖天使」を7月23日に発売すると発表した。新曲は「僕はやっと君を心配できる」(24年9月発売)以来、約10か月半ぶり。センターポジションは4期生の地頭江音々(ぢとうえ・ねね)さん(24)が担当。加入9年にして、シングル表題曲としては初めてグループの顔に抜擢された。前作は5期生2人によるダブルセンターで、1世代分ベテランに回帰した。16人いる選抜メンバーのうち14人が前作から続投。卒業した最上奈那華さん(24)、松岡はなさん(25)が抜け、3期生の山内祐奈さん(25)と6期生の猪原絆愛(いはら・はんな)さん(14)の2人が初めて選抜に選ばれた。特に山内さんは13年のデビューから12年目で初めて選抜入りした。劇場デビュー日から新曲発売日までをカウントすると、実に4281日。運営会社によると、48グループ最長だ。「ファンの皆さんと一緒に1つ1つ積み上げてきた」成果が形に地頭江さんは16年に4期生としてグループに加入。現時点で現役の4期生は、「チームH」キャプテンの豊永阿紀さん(25)と地頭江さんのみ。現役メンバーとしては唯一の宮崎県出身者で、23年には全編を県内で撮影した写真集「彼女の名前」(玄光社)を出版している。「3-2」(さんひくに、20年発売)以来7作連続、累計8作で選抜入り。カップリング曲でセンターを務めたことはあるが、表題曲は初めて。新曲発売は、この日行われたイベント「HKT48集会~伝えたいことがあるっちゃん~」2公演のうち、夜公演終盤に発表された。地頭江さんは、「加入当初から、ずっとずっとファンの皆さんと一緒に1つ1つ積み上げてきた」成果を、「目に見える(形にできた)ことがすごくうれしい」などとあいさつ。卒業した先輩メンバーを念頭に「今ここに残っているメンバーは、HKT48を受け継いだ世代のメンバーが残っています。私たちは、『未来を託したよ』と言ってくれた、たくさんの大きな背中を思い出して、よく、くよくよして自信をなくすことが、たくさんありました」と話す一方で、グループは「今が一番輝いている」とも説明し、前を向いていた。「でも、その分強くなったと思っていますし、私は、いつだって、HKTは今が一番輝いていると、心の底から思っています」「目標にしていた道へはすごく長かった」「悔しいこともいっぱいあった」前作は5期生の「いぶくる」こと石橋颯(いぶき)さん(19)と竹本くるみさん(21)によるダブルセンターだった。地頭江音々さんが2人に「2人にしか分からないことがたくさんあると思うから」と声をかけると、竹本さんは「大丈夫ですよ。私は、音々さんから学んできたことで頑張ってきたので、音々さんは自分の力で走っていけます」と応じていた。3期生の山内さんは、劇場公演やラジオ番組など、軽妙なトークに定評がある。地頭江さんに先立ってあいさつした山内さんは、「選抜に入るという目標を、いつしか口に出すのが怖くなっていた自分がいた」とする一方で、「諦めなくて良かったなと思いました」と喜んだ。加入してから「目標にしていた道へはすごく長かった」「悔しいこともいっぱいあった」ものの、今は「素直にうれしい気持ち」とも。「選抜メンバーとして盛り上げていけるように精一杯頑張りたい」と意気込んでいた。山内さんに次ぐ記録は、AKB48の茂木忍さん(28=24年卒業)。11年12月8日の劇場デビューから初選抜の「久しぶりのリップグロス」(22年10月19日発売)まで、3968日かかった。(J-CASTニュース編集委員兼副編集長工藤博司)
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