天安門事件めぐる批判に中国大使は「世界の平均的な好感度」で応戦
グラス氏と吴氏による応酬は静かに続き、グラス氏は4日、中国で学生らの民主化運動が武力弾圧された天安門事件から36年の月日が経ったことに触れ、「自由と民主主義のためならば、常に闘う価値がある。#天安門事件」と投稿。中国政府を非難した。
続けて、第2次トランプ政権で国務長官を務めるマルコ・ルビオ氏による英語での投稿を日本語訳で伝えた。
「ルビオ国務長官は、『36年前、天安門広場で中国共産党が行った残忍な弾圧を、われわれは決して忘れません。命を奪われた、あるいは投獄された罪なき人々の勇気を改めてたたえ、ここに追悼の意を表します。自由、民主主義、そして自治は、人類共通の普遍的原則です。中国共産党によって消し去られることはありません』とポストしました」
一方の吴氏は、「6月2日、アメリカのAxiosウェブサイトはモーニングコンサルトによる中米好感度調査のデータ」をグラフつきで紹介。「肯定的評価から否定的評価を差し引いたもの」を「米国と中国に対する世界の平均的な好感度」とのデータで、25年3月ごろに中国が米国を上回っている。
続く投稿では、「アメリカが誇る民主主義の現実だ」として、アメリカでの警察取締りに関する動画を公開し、その批判した。
対するグラス氏は、留学生に関する吴氏の投稿スクリーンショットをつけた上で、吴氏のアカウントをメンションし、「中国の呉江浩駐日大使が学生を話題にするとはなかなか興味深い」と反応。天安門事件を引き合いに、米国の留学生の受け入れ姿勢を強調した。
「米国は、学びと知的な探求に情熱を注ぐ学生を歓迎している。ちょうど、天安門事件後に中国から米国に逃れてきた人々のように」
Interesting that @AmbWuJianghao should mention students. The United States welcomes students committed to learning and expanding their minds - like all those who fled China for the United States after the Tiananmen Square Massacre.… pic.twitter.com/pNVgE8sCdK
— ジョージ・グラス駐日米国大使 (@USAmbJapan) June 5, 2025