リーグ最下位ロッテ、コーチ陣「配置転換」で何が変わる?識者分析「このままいけば責任問題に」「ファンも黙っていない」

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   プロ野球横浜ベイスターズでプレーした野球解説者の高木豊氏(66)が、2025年6月4日にユーチューブを更新し、ロッテコーチ陣の配置転換について、今後の見通しを語った。

  • ロッテの本拠地ZOZOマリンスタジアム(編集部撮影)
    ロッテの本拠地ZOZOマリンスタジアム(編集部撮影)
  • ロッテの本拠地ZOZOマリンスタジアム(編集部撮影)

「吉井監督が更迭となると、サブローヘッドコーチが代理監督」

   ロッテは、セ・パ交流戦開幕前日の2日に、コーチ陣の配置転換を発表した。

   2軍監督兼統括打撃コーチのサブロー氏(49)が、1軍ヘッドコーチへ。1軍戦略コーチの金子誠氏(49)が、1軍チーフ守備走塁コーチ、1、2軍統括打撃コーディネーターの福浦和也氏(49)が2軍監督に就任した。

   吉井理人監督(60)率いるチームは今シーズン、4日時点で借金「13」のリーグ最下位に沈んでいる。

   チーム打率(.213)、チーム防御率(3.35)、得点(128点)は、いずれもリーグワーストだ。

   DeNAでヘッドコーチを務めた経験を持つ高木氏は、今回の配置転換について、次のように分析した。

   「サブローを(ヘッドコーチに)持ってきたというのは、今まで金子が吉井監督のそばにいて、作戦などを立てていたと思う。それがなかなかうまくいかない。そういうこともあって、サブロー2軍監督をヘッドコーチとして横に置いて、作戦を立てていくのだろうと感じた」

   そして、シーズン途中での配置転換には、「その裏にはいろいろある」とし、こう続けた。

   「素直に想像できることは、はっきり言うが、吉井監督が更迭となると、サブローヘッドコーチが代理監督。そういう道筋を立てたのかなという感じがする。推測だけれども。このままいけば責任問題にもなるだろうし、ファンも黙っていない。そうなると、色を変えていかなければいけない。色を変えるには、1番いいのは監督を代えること」

「吉井監督の選手起用は一貫性がない」

   ロッテは今シーズン、開幕からメンバーを固定できずにいる。吉井監督の選手起用に関して、高木氏は「一貫性がない」と指摘し、固定できないことで生じるチーム内の弊害に言及した。

   「吉井監督のいいところは、平等性があるところ。それは吉井監督の人間性で、素晴らしいことだと思う。ただ、その平等性がはたして選手たちにいいように作用するかといえば、まったくしない。『去年これだけやったのに、俺はレギュラーじゃないの?』という不満も出てくる」

   さらに、こう続けた。

   「他のチームもスタメンを固定していないときがある。でも、それはそれでちゃんと根拠を持っている。ロッテに根拠がないとは言わないが、行き当たりばったりに行っているとしか映ってこない。実力者がいるのに、なんで代えるのだろうと。(相手投手が)左も右もないバッターがたくさんいる。使い切ったら将来的に素晴らしい選手になるのに、なんで途中でやめるのだと」

   3日からセ・パ交流戦が開幕し、ロッテは4日に巨人と対戦し5-3で勝利した。セ・リーグを相手にする交流戦では、序盤の遅れを挽回する大きなチャンス。ロッテは新体制のもと、最下位から脱出することができるか。注目が集まる。

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