秋田放送(ABS、秋田市)に所属する田村修アナウンサーが、バラエティー番組「千鳥かまいたちゴールデンアワー」(日本テレビ系)の2025年6月11日放送回にVTR出演し、映像素材から同僚のNGシーンを切り取って「個人のハードディスク」に収集しているとするエピソードが紹介された。田村アナの行為にSNS上で批判も出ているが、同社はどう受け止めるのか。社内で「勝手に」再編集&個人保存、「誰にも見せたことがない」番組では「全国ご当地アナ大賞」として各局アナの面白エピソードが次々に披露された。ABS入社29年目の田村アナについては、まず、入社10年目の後輩・鴨下望美アナが「ニュースもあったり取材に出かけたりして、すごく忙しいのに、すっごい夜遅い時間まで残ってるんです。何してるんですかね?」と疑問を呈した。社内の映像に切り替わると、ナレーションが「皆が帰った後、報道フロアにやってきた田村アナ。向かった先は編集室」と状況を伝えた。田村アナはパソコンを見ながら笑い声を上げており、突撃を受けて、「一緒にニュースを担当しているアナウンサーのNGを集めてまして。それをいわゆる再編集しているというか、勝手に。これ後輩の鴨下アナウンサーなんですけど、撮ってきた素材を全部見て、つっかえちゃった噛んじゃったーってところを(編集して)持ってきてます」と笑って説明。番組用に撮影された動画素材から、言葉にミスがあったシーンを抜き出していたというわけだ。一例としてロケ中の鴨下アナが「雪花墨はじきというものですね。じ、微妙に」と話した瞬間を再生し、田村アナは「これ間違えてるでしょ?」と嬉々として指を差した。また田村アナの名前が書かれた外付けHDDや、ずらりと並んだPCフォルダ一覧が写され、ナレーションは「ただ集めて、個人のハードディスクに保存するという怖すぎる趣味。しかも、それをまだ誰にも見せたことがない」としていた。スタジオも衝撃「新しい変態」「もうすぐ犯罪になるやつ」VTRを見ていたスタジオは騒然とし、出演者たちは「新しい変態やん」「え、いいの?やっていいんだっけあれ?」「もうすぐ犯罪になるやつですね。これはもうアウトか」などとコメント。当初は「えーめっちゃ優しい」と反応した日本テレビ・水卜麻美アナも笑顔が消え、驚きの表情になっていた。その後も、田村アナは複数のNGシーンを再生して爆笑。最も気に入っているNGとしては「酒井のこれがね、ひどいんですよね」と前振りして、酒井茉耶アナが生放送中に「ecoウィーク」を「エロウィーク」と発言した一幕を紹介。思わぬ言い間違いにスタジオでも笑いが起こり、「これは面白い」「良さが分かった」「田村さん大逆転」などと評価された。しかし、放送を受けてXでは「さすがに無許可でNG集をとってるのはドン引くわ」「普通に怖い」「本当に個人的に楽しむために集めてるなら会社は黙認してたらやばくない??気持ち悪いんだけど」「女性的にはかなりのセクハラ案件だと思った」「絶対一緒に働きたくないだろ......」などと批判が散見される事態に。また、「ロケで撮影したモザイク前の映像、企業秘密情報とか個人情報になり得るものが個人のHDDに保管されているリスクがあるってことだよね?」「会社で私物の機密機器使ってる時点で情報セキュリティ意識なし」などと指摘する声も出ている。ABSは田村アナの行為をかねて認識していたのか、反響の受け止めや今後の対応はどう考えているのか。J-CASTニュースが取材したところ、同局の編成局長が12日に応じ、下記の回答に留めた。「お問い合わせの件につきまして、個別ネット番組の演出を含めた内容については回答する立場になくお答えを控えさせていただきます」
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