プロボクシングの世界5階級制覇のノニト・ドネア(フィリピン、42)が、2025年6月15日(日本時間)にアルゼンチン・ブエノスアイレスで行われたWBA世界バンタム級暫定王座決定戦に出場し、同級8位アンドレス・カンポス(チリ、28)を9回負傷判定で下し、暫定王座を獲得した。
最大5ポイント差の3-0判定で王座獲得
試合はパワーで勝るドネアが主導権を握り、ポイントを重ねた。9回に偶然のバッティングで右目上をカットしたドネアが、試合続行不可能を主張したため、この回で試合が終了した。
採点は3人のジャッジ全てがドネアを支持。最大5ポイント差をつけての勝利だった。
ドネアが暫定王座を獲得したことで、WBAバンタム級は3人の王者が存在する状況となった。
正規王者だった堤聖也(角海老宝石、29)が左目の手術を受けたため、休養王者に。これに伴い、暫定王者アントニオ・バルガス(米国、28)が正規王者に昇格した。そして、WBAは暫定王座を設置し、ドネアが決定戦を制し、3人目のバンタム級王者が誕生した。
正規王者のバルガスは、7月30日に横浜BUNTAIでWBA同級3位・比嘉大吾(志成、29)の挑戦を受ける。
ドネアの暫定王座獲得に対し、インターネット上では賛否の声が上がっている。