阪神・佐藤輝明「確信歩き」でシングルヒット、「完全なボーンヘッド」球団OB苦言...「スキあるとチーム勝てない」

    プロ野球中日、西武、阪神でプレーした野球解説者の田尾安志氏(71)が、2025年6月15日にユーチューブを更新し、阪神・佐藤輝明内野手(26)の「走塁ミス」に苦言を呈した。

  • 佐藤輝明選手(写真:AP/アフロ)
    佐藤輝明選手(写真:AP/アフロ)
  • 手荒い祝福を受ける佐藤(本人インスタグラムより)
    手荒い祝福を受ける佐藤(本人インスタグラムより)
  • 糸井氏との2ショット(佐藤のインスタグラムより)
    糸井氏との2ショット(佐藤のインスタグラムより)
  • 佐藤輝明選手(写真:AP/アフロ)
  • 手荒い祝福を受ける佐藤(本人インスタグラムより)
  • 糸井氏との2ショット(佐藤のインスタグラムより)

「1塁ベース手前で慌てて走り出すもシングルヒットに」

    阪神は15日に楽天モバイル球場で楽天と対戦し、佐藤は「4番・ライト」でスタメン出場した。

    試合は2-2で延長戦に突入し、延長12回に楽天が1死1、3塁のチャンスで、黒川史陽内野手(24)がタイムリー2塁打を放ちサヨナラ勝ちした。

    2試合連続でサヨナラ負けした阪神は、今シーズンワーストの6連敗となった。

    田尾氏が苦言を呈したのは、延長11回の佐藤の走塁だ。

    この回先頭の佐藤は、楽天・6番手の江原雅裕投手(24)の3球目をフルスイング。打球は勢いよく伸び、センターのフェンスに直撃した。

    佐藤は、打球を目で追いながら本塁打を確信し、ゆっくりと歩きだした。ところが打球はフェンスに直撃。1塁ベース手前で慌てて走り出すも時すでに遅し。2塁打コースが、シングルヒットになってしまった。

    続く5番・大山悠輔内野手(30)が、レフト前にヒットを放ち、無死1、2塁とチャンスを広げるも、後続が続かず、この回は得点できなかった。佐藤が2塁に進塁していれば、大山のヒットでホームに生還できた可能性があっただけに、悔やまれる「ミス」となった。

「打ったら走る。全力疾走。これを怠らないように」

    佐藤のプロらしかぬ「走塁ミス」に、田尾氏は「当然、2塁打だと思っていたが、佐藤輝明はオーバーフェンスすると、自分で決めつけた。全力疾走しなかった。結局、シングルヒットということになった」とし、「これは完全なボーンヘッド(集中力が欠けたプレー)。これはいただけなかった」と苦言を呈した。

    そして、動画の終盤に試合を総括しながら「今日、1番気になったのは佐藤輝明」と改めて佐藤の名を出し、「フェンス直撃なのにシングルヒット。これは完全にボーンヘッド。走塁ミス。普通に走っていれば、2塁は陥れられた。あれは自分で決めつけてはいけない」と厳しい口調で指摘した。

    阪神は、楽天3連戦すべてが1点差ゲームで、そのうち2試合がサヨナラ負け。セ・リーグのペナントレースでは首位を走るも、セ・パ交流戦は5勝7敗の9位タイと低迷している。

    球団OBでもある田尾氏は「スキがあると、なかなか勝てないゲームが出てくる。打ったら走る。全力疾走。これを怠らないように頑張ってもらいたい」とエールを送った。

    スポーツ紙の報道によると、阪神・藤川球児監督(44)は試合後、佐藤の「走塁ミス」に関して、「自分の責任としてしっかり火曜日からやらなければな、と思っています」と語ったという。

    6連敗中のチームは、17日から本拠地・甲子園球場でロッテと3連戦、20日からはソフトバンクと3連戦を予定している。

姉妹サイト