「ドレス盗んでフリマで荒稼ぎ」盗難騒ぎが勃発...夜の世界、理解しがたい「常識」に唖然

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   私は夜職が持ち上げられるたびに「でも、夜の仕事って一般常識が通用しない世界ですよ」と必ず一回「下げる」。

   なぜそんなお決まりのごとく落とし込みをするのか?を説明すると、歓楽街の常識は、世間一般から見て、非常にあり得ないものだからだ。これは職業批判でもなんでもなく、真実を伝えているだけで、夜職を美化する風潮には私自身あまり納得がいっていない。

   昼の会社では白い目で見られる言動も、飲み屋でならあっさりと許されてしまう。夜の街の住人がルールの外で過ごすのは当たり前で、長く街に滞在したいのであれば、一般社会の「普通」でいることが大きな弱みとなる。

  • 夜の仕事は一般常識が通用しない世界なのか(写真はイメージ)
    夜の仕事は一般常識が通用しない世界なのか(写真はイメージ)
  • 筆者のたかなし亜妖さん
    筆者のたかなし亜妖さん
  • 夜の仕事は一般常識が通用しない世界なのか(写真はイメージ)
  • 筆者のたかなし亜妖さん

「尖る」と「常識知らず」は紙一重?

   キャストがごまんといる中、客は「他の子にはない良さ」を見出すから、高いお金を出す。個性がない人間はまず、見向きもされない。傾向として目立つ人が好まれやすく、頭一つ抜きんでた、尖ったキャラほど売れやすいのだ。

   たとえば、ドのつくアニメオタクだとか、トークが芸人並に面白いのも立派な武器だが、炎上クイーンやスキャンダルが相次ぐ人間も「個性的」という扱いを受けるのが歓楽街。

   SNSをしょっちゅう炎上させ、一般的な常識が身についておらず、他者を攻撃してのし上がることを厭わないキャストは、夜職界隈にゴロゴロいるだろう。

   近くにいたら完全に困るタイプだが、不思議なことに大金を突っ込む客ほど昼の世界ではお目にかかれないような「珍獣」を面白がる。だから問題児ほど数字が伸びやすい。

   尖りに尖ったキャラクターと常識知らずは、時にイコールで結ばれる。

   一般的な感覚なら常識知らずを「面白い」という枠にはめてはならないのだが、そうした固定概念は夜の世界に不要。売り上げさえ作れば居場所を確保されるのだから、働き手はある意味「尖ったもん勝ち」な部分が否めない。

   実際にSNSで問題発言を連発し、「売り上げが下がる」と囁かれていた人が、翌月ナンバーワンにのし上がる例は珍しくない。

   どう考えてもおかしいことが、許されるのが夜の街。いちおうセオリーはあれど、イレギュラーが多すぎるせいで、基本ルールは最小限に留まっていると言えよう。

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