「石破・小泉連合」VS「農林族・JA」令和の米騒動の裏でし烈な権力闘争 森山裕幹事長の胸の内は

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石破首相は「史上最低の農相」か「農政に最も詳しい国会議員」か?

   農水省が随意契約をした「5キロ2000円」の備蓄米が、各地のスーパーなどに並び始めた6月6日から3日間に実施されたNHKの世論調査では、石破内閣を「支持する」が39%と5月の調査より6%跳ね上がった。

   石破氏は、生産調整の見直しを訴えた農水相当時「史上最低の農相と言われた」という。一方で、現在は「農政に最も詳しい国会議員」(農水省出身でキャノングローバル戦略研究所の山下一仁研究主幹)との評価もある。「農水省の役人よりも農業や農政をよくわかっている」というのだが、どちらが正しいのか。

   コメに関する閣僚会議では「流通の適正化」も議題になる見通しで、参院選までには「一定の方向性」を出すと言われる。ただ、農水族最後のドンとも言われる森山裕幹事長がどう出るかに関係者は注目している。今のところ、小泉農相も「毎日のように報告を欠かさず」両者の関係はうまく行っていると言われるが、「主食であるコメを外国に頼ってはいけない。何としても国産で、国民に安心してもらえる農業政策が大事だ」というのが、森山氏の持論。参院選後に、コメを輸出するなども視野にある石破・小泉ラインと決裂する可能性もあると、関係者の間ではささやかれる。

(ジャーナリスト 菅沼栄一郎)

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