2025年6月22日に投開票された東京都議選では、元広島県安芸高田市長の石丸伸二氏が率いる地域政党「再生の道」は、議席を獲得することができなかった。石丸氏は選挙特番「都議選2025」(NHK)にリモート出演し、NHKの報道を批判。スタジオの冷ややかは反応が、ネット上の反響を呼んでいる。
「何をもって『十分』かというのが決めてないので」
24年7月の都知事選で小池百合子都知事に敗れ次点となった石丸氏は、25年1月15日に都議選に向け地域政党「再生の道」を立ち上げた。即戦力となる人材を集め、全42選挙区で候補者を擁立することを目指すとしていた。
42人の候補者を35選挙区に擁立するも、議席を獲得することはできなかった。
SNSでは、22日放送の選挙特番「都議選2025」での石丸氏の発言に注目が集まっている。
「42人擁立して、現時点では獲得議席がまだないんですけれど......現状をどのように受け止めているか、教えてください」とスタジオから質問を受けた石丸氏は、「はい。昨年の都知事選の際もお伝えしたのですが、選挙の結果はあくまでも都民の意識が可視化されたもので、それ以上でもそれ以下でもない、という受け止めです」と回答。
アナウンサーが「去年の都知事選では、165万票あまりという支持を受けられました」としつつ、「今回なぜ今のところ十分有権者の支持を得られていない?」とすると、石丸氏は「えっと、何をもって『十分』かというのが決めてないので。『再生の道』を作ったそもそもは、そういうところに重きを置いていないんです」とした。
その上で、「記者会見でもお伝えしてきた通りですが、目的としては広く国民の政治参加を促す。目標としては『都議選に候補者を擁立する』としっかり定めております。その意味においては、『再生の道』としてやるべきことはやってきた、できた、という評価をしています」と主張した。