2軍降格の戸郷翔征、「今季はこのまま変わらない」...元最多勝投手が指摘した昨シーズンとの「相違」とは

    プロ野球パ・リーグの元最多勝投手で野球解説者の武田一浩氏(60)が、2025年6月20日にユーチューブを更新し、不調にあえぐ巨人・戸郷翔征投手(25)の展望を語った。

  • 巨人の本拠地・東京ドーム
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「今のところ、このままじゃないかな」

    昨シーズン12勝をマークした戸郷は、今シーズン不調にあえいでいる。ここまで11試合に登板し2勝6敗、防御率5.24で、クオリティスタート(QS=6回以上を投げて自責点3以内)達成率は、27.3%となっている。

    22日に行われたセ・パ交流戦の西武戦で先発し、5回6安打3失点(自責3)で負け投手になった。

    スポーツ紙の報道によると、試合後、杉内俊哉投手チーフコーチ(44)が、戸郷の2軍降格を明言。今シーズンは不調のため4月中旬に2軍に降格しており、これで2度目の2軍落ちとなる。

    武田氏は、戸郷の投球内容について「良くない」とし、「(今シーズンは)たぶんこのままだよ。今のところ、このままじゃないかな」と予測した。

    今シーズンは開幕投手を任され、リーグ連覇へ向けて首脳陣の期待は大きかった。ところが、序盤戦は調子が上がらず4月中旬に出場選手登録を抹消された。

「全体的にボールが、去年、一昨年よりも高い」

    2軍での調整を経て、5月5日の阪神戦で1軍復帰を果たすも、白星は遠く、5月25日のヤクルト戦でようやく今シーズン1勝目を挙げた。

    開幕から低迷が続いた戸郷について、武田氏は自身の経験を交えて、こう語った。

    「(1回)ファームに落ちて勝ったけど、その後はそれほどボールが良くない。ボールが去年とか、一昨年みたいにいい感じじゃない。あまりボールがよくない。何年かに1回はこういうことはある。ここでどうやって戻していくか。ここでひと皮むければ、また違ったピッチャーになる」

    そして、今シーズンここまでの印象に関しては「(今シーズンは)ボールが高いと思う。全体的にボールが、去年、一昨年よりも高い。だからこうなっているのかもしれない」と分析した。

    今シーズン、チームはエース戸郷の不振に加え、主砲・岡本和真内野手(28)が5月上旬に負傷により戦線離脱した影響で、22日時点でリーグ4位。セ・パ交流戦は、1試合を残して11位に沈んでいる。

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