「ストライクゾーンに入らなかったら何の意味もない」
日本では制球難に苦しみ、米国に渡ってからも制球が不安定で、持ち前の速球を生かし切れていない。大リーグでは、3年で通算64試合に登板し、7勝8敗2セーブ。防御率は7.18だ。
高橋氏は、藤浪の制球難について「気持ちの問題なのか、直接話したことがないので分からない」とし、次のように評した。
「これだけ力強く投げられても、ストライクゾーンに入らなかったら何の意味もないボールになってしまう。なおかつ、コントロールできるようなピッチャーではない。持っているものは、素晴らしいボールを投げるが、どういうことが起きているのか、不思議なピッチャー」
そして、日本球界復帰について、自身の経験を踏まえて言及。高橋氏は、大リーグで4年間プレーした後、日本球界に復帰し、DeNAでプレーした。
高橋氏は、藤浪の日本球界復帰の可能性に関して、「ちょっと考えにくい」とし、こう続けた。
「アメリカの3Aの選手より、日本の選手の方が、選球眼がいい。ボール球をぶりぶり振ってくるような感じでもない。とにかくゾーン内に入れば、抑える確率は高い。それができないと、一切何もできないような状態になってしまう。どこかが取るというのは、どうかな。アメリカでトレード先が見つかれば、そっちに行くでしょうけど。日本に帰ってくるのは考えにくい。それだったら、去年のオフシーズンにどこかのチームが手を挙げている」
藤浪の今後はどうなるのか。スポーツ紙の報道によると、代理人のスコット・ボラス氏(72)は、日本球界復帰も視野に入れていることを明かしたという。