不安定なピッチングが続くDeNAのトレバー・バウアー投手(34)に対し、同球団OBで野球解説者の高木豊さん(66)が2025年6月24日、公式YouTubeチャンネルに公開した動画で苦言を呈した。
「この暑さだとなかなか難しい」
バウアー投手は22日に横浜スタジアムで行われたロッテ戦に先発し、1回0/3を8安打・7失点で来日最短KOとなった。同投手は今シーズン、中4日で120球超えの熱投を繰り返しているが、直近3試合は打ち込まれる場面が目立ち、3試合連続で敗戦投手となっている。
「苦しんでいるDeNAバウアーを救いたい...」と題した動画で高木さんは開口一番「バウアーは中4日やめたほうがいいよ」といい、「この暑さだとなかなか難しいと思うよ。それと、中4日でいくんだったら、ある程度球数制限したほうがいい」と提言した。バウアー投手の闘争心は認めるとしながらも、「1回マウンドに上げると三浦(大輔)監督も気を遣うよな」とし、「明らかにキレがないというか。疲労感があるというか」と心配した。
アシスタントの森藤恵美さんが「すべての球種を打たれているが、ほとんどが弱い当たりだった」というバウアー投手によるロッテ戦後のコメントを紹介すると、高木さんは「いや、そんなことはない。ガーンとホームラン打たれてるし」とピシャリと否定し、「自分で三振を取れるボールで三振を取れない。逆にヒットにされてる」と語った。
「打たれたのは不運」発言に「子どもみたいなことは言わないほうがいい」
バウアー投手は「沢村賞を獲得したい」と度々公言している。そのことを踏まえて高木氏は「それ(沢村賞のため)だけにやってるわけじゃないからさ。三浦監督がいて、チームを勝たすためにやってるわけだから、一人のわがままでチームが振り回されるっていうのは良くないよな」と批判した。
さらに「今の状態で中4日で上げるのは、逆にDeNAの足を引っ張るというかたちになってるからね。これが中5日、中6日でしっかりとした投球が120球の中でできるとしたら、それはもう力になるよ」といい、「俺は中4日じゃなくて中6日だったら、勝つと思うよ」と説いた。
そして高木さんは「弱い当たり」だったとしてもヒットになるのにはそれなりの原因があるとした上で、「完璧な当たりを打たれてるわけじゃない、そんな子どもみたいなことは言わないほうがいい」「アンラッキーを引き起こしてるのは自分だからね」と喝を入れた。