プロ野球DeNAの元ヘッドコーチで野球評論家の高木豊氏(66)が、2025年7月5日にユーチューブを更新し、巨人の戦力を分析して逆転優勝のキーパーソンを挙げた。「ポイントを握るのはキャッチャー」巨人は7月1日から甲子園球場で行われた阪神3連戦で屈辱の3連敗を喫した。4日からは本拠地・東京ドームでリーグ2位の広島と対戦し、1勝1敗1分けのタイで3連戦を終えた。チームは7日時点で、リーグ首位・阪神と8ゲーム差の3位につけ、最短で9日にも自力優勝の可能性が消滅する。リーグ連覇を狙う今シーズン、岡本和真内野手(29)が、5月6日の阪神戦で左ひじを痛め戦線離脱した。主砲の離脱はチームに大きな影響を及ぼし、得点力不足に悩まされている。7月に入ってからの6試合は、2点以上獲得した試合はなく、ロースコアが続いている。このような状況の中、今後のキーパーソンについて高木氏は「オールスターまでを前半とするのなら、それはもう関係なく、今年の巨人は岡本が故障した時点で、ポイントを握るのはキャッチャー」との見解を示し、その理由について次のように解説した。「岡本を欠いて、巨人の強みとは何だろうといったら、8回、9回にここは鉄板で抑えていくとなったときに、大勢がちょっとふらふらした時期もあったが、そこにどうつないでいくか。そこにつながったときに強みを発揮する。先発が7回まで投げ切ってくれて、直結で大勢、(ライデル)マルティネスといくと、試合を落とさない感じがする。そこまでもっていく、組み立てをしていくのがキャッチャーだと思っている」「巨人は大量点が狙えないような状況」セ・パ交流戦終了後(巨人は6月24日に終了)、DeNAに3連勝。このまま勢いに乗るかと思われたが、7月に入ってからは1勝4敗1分けと負け越している。現在、借金「1」の3位で、4位DeNAに0.5ゲーム差で追いかけられている。首位・阪神の背中が大きく遠のく現状に、高木氏は「ジャイアンツは強みで勝っていくしかない」とし、こう続けた。「攻撃になれば、バントが増えていくだろう。大量点が狙えないような状況。たまたま(打線が)つながって大量点が取れるときもあるだろうが、岡本がいないだけで、阿部監督の中では常に接近戦を描きながら苦しい戦いを強いられている。その中で頼りにするのはキャッチャー。『接戦に持って行ってくれよ』と。先発ピッチャーが、どれだけ引っ張れるかどうかにもかかっている。だからキャッチャーがポイントになってくる」チームは8日からリーグ5位の中日と2連戦を予定しており、11日から敵地・横浜スタジアムで4位DeNAとの3連戦を控えている。
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