被災地議員、鶴保氏「運のいいことに」発言に怒りあらわ「ふざけるな。怒りと涙がとまらない」 与党からも批判

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   自民党・鶴保庸介参院予算委員長の「運のいいことに能登で地震があった」という発言に対し、与野党から批判が相次いでいる。石川3区(七尾市、輪島市、珠洲市)が選出の立憲民主党・近藤和也衆院議員は2025年7月8日夜、「ふざけるな。怒りと涙がとまらない」とXで怒りを露わ。立憲の泉健太前代表や公明党の斉藤鉄夫代表もXに批判を書き込んだ。

  • 公式YouTubeチャンネル「立憲民主党 国会情報」より
    公式YouTubeチャンネル「立憲民主党 国会情報」より
  • 近藤和也氏のXアカウントより(@kondokazuya_)
    近藤和也氏のXアカウントより(@kondokazuya_)
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近藤和也氏「朝には誤報であったと願いたい」

   複数の報道によれば、鶴保氏は7月8日、和歌山市で行われた参院選(20日投開票)の応援演説で、能登半島地震について、「運のいいことに能登で地震があった」と述べた。二つの地域で暮らす「二地域居住」の推進を訴える中での発言だったという。

   鶴保氏は9日に記者会見を開き、「能登地方が被災したことを『運よく』などと発言してしまいましたが、思った発言では全くありません」と説明。「被災地への配慮が足りなかったと反省しております」「陳謝のうえ撤回をさせていただきたい」と話した。

   この報道を受け、近藤氏は8日にXで怒りを露わにした。「私達能登の人間は今年の正月におめでとうと言っていいかさえも迷っていた。来年だってそうだ」とし、「運が良い」「運が悪い」という表現も控え、「前向きな明るい行動や表情をしている人程泣いてきた」と振り返った。

「震災対応の批判をするくらいなら自分で出来ることをしようとみんな取り組んできた。ふざけるな。怒りと涙がとまらない。就寝中に報道を知り、怒りに任せて書いている。朝には誤報であったと願いたい」

   泉氏や逢坂誠二衆院議員(立憲)も9日、鶴保氏の発言を批判した。泉氏は「なんでこんな残酷な発言ができるのか...。悔しく、悲しく、腹が立つ」。繰り返し現地にボランティアに出向いている泉氏は、「今日からずっとボランティアに行ってこい!」と怒りをぶつけた。逢坂氏は「単なる失言では済まされません。あれほど確信をもって語られていた以上、後から発言を取り消しても意味がありません」などと指摘した。

   井上哲士参院議員(共産)も9日、「許せない発言。まさに能登の事態は自民党による人災だ」とXに投稿した。

   与党側からも批判の声が上がっている。斉藤氏は9日、「鶴保議員の発言は、能登半島地震で苦しむ被災者の気持ちを軽視するもので、到底容認できません」と非難した上で、「本人が謝罪・撤回したとはいえ、公明党は被災者に寄り添う政党として、このような発言を看過できません」との見解を示した。

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