「第77回鎌倉花火大会」、前日に中止発表 理由は「打ち上げ台船」、 落胆も納得の声

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   鎌倉花火大会実行委員会および鎌倉市観光協会が2025年7月17日、翌18日に開催予定だった「第77回鎌倉花火大会」の中止を発表した。

  • 鎌倉花火大会。2025年は中止が決まった
    鎌倉花火大会。2025年は中止が決まった
  • 鎌倉市の発表。「打ち上げ台船の安全な航行が不可能」だと判断された
    鎌倉市の発表。「打ち上げ台船の安全な航行が不可能」だと判断された
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  • 鎌倉市の発表。「打ち上げ台船の安全な航行が不可能」だと判断された

花火を打ち上げる台船が高波の影響で引き返す

   鎌倉花火大会は、由比ヶ浜海岸・材木座海岸で開催される海上花火大会だ。新型コロナウイルスの影響により中止が続いていたが、24年度に5年ぶりに開催され、約16万人が来場した。

   25年度の開催にあたってはクラウドファンディングを通じた支援も集まり、打ち上げ予定の花火は約2500発を予定していた。

   実行委員会は17日、公式サイトやXなどで第77回鎌倉花火大会の開催中止を伝えた。

   「海上の高波と強風による影響で、花火を打ち上げる打ち上げ台船の安全な航行が不可能と判断したため」という。

   詳しい発表によると、今週に入り高波等の天候不良が続く予報があったことから、実行委員会は「今後の見通しを協議するための検討を重ねました」。花火を打ち上げる「台船」は17日の深夜3時半頃に東京湾を出港したが、観音崎(横須賀市)沖を航行できず、8時過ぎに引き返すこととなった。これを受け、9時に大会会長、実行委員長らが集まっての判定会議が開かれ、安全を最優先するため開催を見送る判断をしたという。

   実行委員会は、「楽しみにお待ちいただいていた皆様には誠に申し訳ございませんが、安全を最優先とする判断であることをご理解いただきますよう、お願い申し上げます」とコメントしている。

   なお、警備費をはじめとする運営諸経費の負担が大きいことから予備日は設けておらず、25年の鎌倉花火大会の開催はないという。

「安全第一、素早く発表してくださって感謝」

   鎌倉市長の松尾崇氏も同日、自身のXを通じて「楽しみにお待ちいただいていた皆様には誠に申し訳ございません」と報告している。

   SNSでは、「鎌倉花火大会楽しみにしてたのに中止になった...悲しい」「行けないまでもアップされる写真や動画を楽しみにしていました。残念です...」など落胆の声が相次いだ。

   一方で、安全を優先しての中止の判断には、「花火大会の中止残念ですが、安全が一番ですね。来年度の開催を楽しみにしています」「良いお天気だし大丈夫だと思ってたから大ショック...ですが安全第一、素早く発表してくださって感謝です。また来年楽しみにしています!」など、理解と応援の声が寄せられている。

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