ホンダ「シビックタイプR」欧州で来年中に販売終了 EUで厳しくなる排ガス規制が影響? 日本での今後は

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世界での販売車のうち3分の2を「電動車」へ

   ホンダは2030年に世界で販売するクルマの3分の2をEV(電気自動車)やFCV(燃料電池車)のほか、ハイブリッドカーを含む電動車とする目標を掲げる。30年時点のEV販売比率を30%とする従来の目標は見直したが、ユーロ7やCAFE規制への適合が難しい高性能ガソリン車の開発は断念する方向なのだろう。

   日本ではユーロ7のようなブレーキダストやタイヤ粉塵への規制は検討段階だが、排ガス規制は年々厳しくなっている。環境規制には燃費のほか、騒音規制もあり、エンジン音や排気音の大きなスポーツカーは生き残るのが難しくなっている。

   このため日産自動車は旗艦モデルGT-Rの生産を2025年8月で終了する。GT-Rは2007年の発売以来、世界中のファンに愛され、日産の名声を高めてきたが、18年の歴史にピリオドを打つことになる。

   ホンダは日本国内のシビックタイプRについては特にコメントしていない。しかし、日産GT-Rと同様、ホンダも旗艦モデルだった2代目NSXの生産を既に終了している。

   現行のシビックタイプRは2022年のデビューだが、欧州だけでなく、日本の規制強化を考えると、いつ国内でも生産・販売終了となってもおかしくない。シビックタイプRの新車価格は499万円台からだが、中古車市場では600万円台や700万円台で取引されている。ファンにとっては残念なことだが、マーケットはシビックタイプRの生産終了を既に織り込んでいるといえるだろう。

(ジャーナリスト岩城諒 )

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