福岡市を拠点に活動するHKT48が2025年7月23日に新曲「半袖天使」を発売し、都内で記念イベントを開いた。センターポジションは4期生の地頭江音々(ぢとうえ・ねね)さん(24)が務め、「今年の夏最強のサマーチューン」などとアピールした。楽曲を担当する「選抜メンバー」16人のうち、3期生の山内祐奈さん(26)と6期生の猪原絆愛(いはら・はんな)さん(14)の2人が初選抜だ。山内さんは13年のデビューから12年目で、劇場デビュー日から新曲発売日まで実に4281日。これは48グループ最長で、山内さんは涙ぐみながら「頑張ってきたのは無駄ではなかった」と話した。卒業するセンター地頭江音々「この子たちが引っ張っていくグループを外から見るのが楽しみ」イベントでは新曲の「半袖天使」を最初と最後の2回歌い、それ以外にもグループの代表曲のひとつ「大人列車」、東京でのイベントにちなんでAKB48の楽曲「あの夏の防波堤」など延べ6曲、計5曲を披露した。あいさつに立った地頭江さんによると、HKT48は「とびっきり夏が似合うグループ」で、「そんな私たちに今年の夏最強のサマーチューンが来た」と笑顔を見せた。「半袖天使」発売と地頭江さんセンターは6月1日に発表され、7月2日にミュージックビデオを公開。その4日後の7月6日、地頭江さんはグループからの卒業を発表している。地頭江さんは、イベントの5時間ほど前に出演したラジオ番組「Kiss&Ride」(FMヨコハマ)で、卒業を決めた経緯を語っている。地頭江さんによると、「結構前」から「アイドルをやりきった」気持ちがあったが、それ以上に、後輩メンバーがグループの大半を占める状況を「未来が楽しみすぎて」と受け止めたといい、元々「48(グループ)オタク」だったという地頭江さんとしては、「私が卒業して、この子たちが引っ張っていくグループを外から見るのが楽しみだなと、ふとした時に思っていて、『あ、今が辞めるタイミングなんだな』」と思い至るようになったという。イベントでも卒業に言及。25年夏がHKT48メンバーとして過ごす最後の夏で、「こういうイベントで一緒にたくさんの思い出が作れることがすごくうれしい」と話した。「自分の衣装、立ち位置、歌割りがあるのがすごくうれしい」 初選抜の山内さんもあいさつ。「4281日」という日数を挙げながら、「本当にそれだけ時間がかかったなと思うけど、この今ステージに立って、自分の衣装、立ち位置、歌割りがあるのがすごくうれしい気持ちでいっぱいだなって思います。今まで悔しいこと、悲しいこといっぱいあったんですけど...」と話したところで、「ああ、泣きそう...!」と息を詰まらせた。「チームH」キャプテンの豊永阿紀さん(25)が「いいよ、今日は」と声をかけ、客席から「がんばれー!」という声があがると、「頑張ってきたのは無駄ではなかったと思うので、12年目なんですけど、一生懸命『半袖天使』、盛り上げていけるように頑張りたいなと思います」と言葉をつないでいた。豊永阿紀「大きな大きな羽を育てて羽ばたいていきたい」豊永さんは終盤、新曲を「私たちも自信を持ってお届けしたいと思います」とあいさつ。25年11月にはグループ発足から丸14年になることを踏まえて、「秋にはHKT48、14周年を迎え、その先には15周年への道が広がっています。そこに向けて、この楽曲たちと共に、皆さんとたくさんの思い出を作って、そして、大きな大きな羽を育てて羽ばたいていきたいと思いますので、ぜひ皆さん、この楽曲たち、このシングルを一緒に熱く盛り上げていただけると嬉しいです」などと話した。7月28日には、大阪と愛知でもイベントを予定している。(J-CASTニュース編集委員兼副編集長工藤博司)
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