プロボクシングの元世界2階級制覇王者・亀田和毅(TMK、34)が、2025年7月29日にユーチューブを更新し、スーパーバンタム級4団体統一王者・井上尚弥(大橋、32)に挑戦するWBA同級暫定王者ムロジョン・アフマダリエフ(ウズベキスタン、30)について「最強の挑戦者ではない」との見解を示した。
「俺はそんなに強いとは思わない。ピークから落ちている状態」
井上は、9月14日に名古屋でアフマダリエフを相手に防衛戦を行う。
挑戦者アフマダリエフは、元WBA・IBF世界スーパーバンタム級王者で、アマチュア時代、16年リオデジャネイロ五輪で銅メダルを獲得した強豪だ。
プロ戦績は13勝(10KO)1敗で、唯一の黒星は、WBA・IBF世界スーパーバンタム級王者時代に喫した。23年4月に挑戦者マーロン・タパレス(フィリピン、33)に1-2の判定で負けた。
2団体の王座を獲得したタパレスは、同年12月に4団体の王座をかけて井上と対戦。「モンスター」相手に健闘するも、10回KO負けを喫した。
スポーツ紙の報道によると、井上は7月10日に会見を行い、アフマダリエフ戦について「判定決着でもいい」と語ったという。
亀田は、井上のこの発言を受け、「そんなにビビる選手なんかなと思う」とし、こう続けた。
「だって、ムロジョンはタパレスに判定で負けている。(井上は)そのタパレスにKOで勝っている。ボクシングはかみ合わせがあるからあれやけど、ムロジョンはそんなに強いか?俺はそんなに強いとは思わない。ピークから落ちている状態だし。この試合は何にも興味がない」
亀田は、アフマダリエフの過去の対戦相手のレベルに言及し、メディアによる「最強挑戦者」の評価を疑問視した。