のらりくらりと、しばらく居座るつもりか
コメンテーターの岩田明子さん( ジャーナリスト)が、「出頭拒否のペナルティーはないんですか」と聞く。若狭弁護士は「あります。出頭拒否の正当な理由がないということで、刑事告訴するというのは制度としてあります」と解説し、今後は「刑事事件として粛々としてやっていくということが、こういった問題の最後の砦だと思います」と言い切った。ただ、捜査はかなり時間がかかり、「虚偽事項の公表だけでもはやくて3か月でしょう。6か月、1年かかっても不思議ではないくらい(面倒な事案)」と説明した。ということは、田久保市長はのらりくらりでしばらく居座れるということか。
市長にまでなったのだから、いまさら大学は卒業だろうが除籍だろうがどちらでもいいようなものなのに、最初に「卒業しました」とうそをついてしまい、そのつじつまを合わせるために偽造としか見えない卒業証書をチラ見せして墓穴を掘った。除籍だったということよりも、口から出まかせを並べ、説明責任を果たそうとしない不誠実な言動が、政治家としての資質を欠いていると言わざるを得ない。そして、とうとう刑事事件にまで発展しそうな雲行きになってきた。
(シニアエディター 関口一喜)