「富山ブラックラーメン」塩辛さには衝撃的理由 戦後80年の夏、市観光協会が伝えた起源

富士フイルムが開発した糖の吸収を抑えるサプリが500円+税で

   富山名物「富山ブラックラーメン」の誕生には歴史的背景が関わっていた──。富山市観光協会の公式Xが2025年8月4日に起源について紹介したところ、「そんな深い意味があったとは」などと注目を集めている。

  • 写真はイメージ
    写真はイメージ
  • 富山市観光協会のXアカウント(@toyamacitykanko)より
    富山市観光協会のXアカウント(@toyamacitykanko)より
  • 写真はイメージ
  • 富山市観光協会のXアカウント(@toyamacitykanko)より

「戦後の復興を支えた労働者のために生まれました」

   富山ブラックラーメンは名前の通り、黒色にも見える濃厚な醤油スープを使ったご当地ラーメンだ。黒コショウをはじめ、例えばチャーシューやメンマ、たっぷりのネギといったトッピングで楽しまれている。

   実際の味付けは店によって異なるものの、塩辛さも特徴のひとつとして知られる。Xで食レポが話題になる中で、そのルーツについて、富山市観光協会は下記のように投稿した。

「富山ブラックラーメンは、戦後の復興を支えた労働者のために生まれました。白ごはんと一緒に食べる"おかずラーメン"として、濃い醤油味で塩分をしっかり補える一杯に」

   続けて「今では、店ごとに個性豊かに進化し、誰でも楽しめる味に広がっています。富山ブラックは、ただのラーメンではなく、富山の力強い歴史が詰まった味です」とも説明している。

富山大空襲...市中心部に50万発以上の焼夷弾

   投稿はXで注目され、「あ...なるほど...そういう事なんだ」「あの塩辛さはそう言うことだったのか!」「富山ブラックラーメンにそんな深い意味があったとは」「つまりそれだけ大変な労働だったって事ですね」などと驚く声も広がっている。

   富山市は公式サイト上で「未来に語り継ぐ富山大空襲の記憶」という特集ページを公開し、第二次世界大戦にまつわる情報を発信している。

   終戦前、広島と長崎への原爆投下に先立って1945年8月2日には富山大空襲があった。同サイトによると、当時は米軍の爆撃機「B29」174機が富山市中心部に50万発以上の焼夷弾を投下したという。「市街地の99・5%を焼き尽くし、被災した人はおよそ11万人、亡くなった人は2700人を超え、地方都市としては人口比で最も多くの犠牲者を出しました」としている。

姉妹サイト