高校野球・甲子園大会は儲かるイベントなのか 経営学者が解説、1000億円規模の価値あるが...「高野連は儲ける気がない」

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「NHKには無料で提供している」

   そして、「視聴者数は延べで、(春夏合わせて)5億人ぐらい見ているはず」と推測し、甲子園大会の「価値」を独自分析した。

   「延べ5億人が見るコンテンツは、本気でお金にすれば、1000億円規模の価値があるはず。それを6300万円。NHKには無料で提供している。朝日と毎日は民放ということで、協力金をもらっている。それも権利ではなく協力金。権利に対する対価ではない。このあたりが、高野連の高野連たるゆえん」

   小林氏によると、甲子園大会の収益はすべて高野連に入るという。その上で、スタッフが「高野連はだいぶ儲かっている?」と質問すると、小林氏は「そもそも儲かっていないと思う」と即答し、その理由について、こう説明した。

   「儲ける気もなくて、全部ギリギリ。NHKに放送権料をもらっていない。入場料といっても、チケット単価は平均1400円。だから全部やせ我慢。運営費をまかなうだけのお金しか稼がない。ビジネスではなく教育だから。誰も儲けていない。公益財団法人でもあり、ホームページをみると、内訳が実に明瞭に詳細に載っている」

   さらに、スタッフからの「稼ごうと思ったら稼げる?」との問いには、「150億円は軽く稼げると思う」とした。

   25年大会は8日に第4日目を迎え、大会第15日目の22日に決勝戦が予定されている。

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