部内での暴力事案が報じられている広陵高校(広島)が2025年8月10日、第107回全国高等学校野球選手権大会(甲子園大会)の出場を辞退した。
14日の2回戦で津田学園(三重)と対戦予定だった
大会本部は10日、公式サイトで広陵高校の出場辞退について伝えた。
「広陵高校から本日10日、出場辞退の申し出があり、大会本部として了承しました。このような事態になったことは大変残念ですが、学校のご判断を受け入れました」
暴力事案をめぐっては、「大会主催者として、日本高等学校野球連盟と朝日新聞社は、暴力やいじめ、理不尽な上下関係の撲滅に向けて、引き続き努力して参ります」としている。
なお、広陵高校の辞退により、「14日第4試合は津田学園高校(三重)の不戦勝となります」という。
各社報道によると、堀正和校長は同日、兵庫県西宮市内で取材に応じ、騒動について謝罪した上で事態の決定を報告。生徒および職員の名誉と安全の保護に努めたいとしていた。
SNSでは、「広陵辞退」「広陵高校」「出場辞退」「判断が遅い」などのワードがXトレンド入りするなど、大きな注目を集めた。
「高野連、広陵共に判断が遅い、全てが後手後手 いじめに関与してない選手たちは体裁しか考えない大人たちの被害者 あと旭川志峯は真剣勝負の結果とはいえもう少し早く辞退してほしかっただろうに」「一般的な感覚として大会前に辞退するべきところを、強硬に出場し、無関係の選手を傷つけ、被害者とその家族を傷つけ、相手高校に迷惑をかけた。マジで高野連と広陵高校の大人には猛省してほしい」など、対応の遅さに怒る声が続出している。
「広陵高校辞退するなら旭川志峯を復活させてくれよ。本来なら最初から辞退すべきことなのに。旭川志峯がかわいそう」「加害者生徒も出た上で旭川と戦って勝って次の試合辞退は旭川の選手達が流石にかわいそうではあるか」など、1回戦の対戦相手だった旭川志峯高校に同情的な声もある。