プロ野球楽天の元監督で野球解説者のデーブ大久保氏(58)が、2025年8月11日にユーチューブを更新し、大谷翔平選手(31)に苦言を呈したロサンゼルス・ドジャースのデーブ・ロバーツ監督(53)を称賛した。ロバーツ監督、盗塁失敗は「彼の決断」、「いい野球とは言えない」苦言もドジャースは、11日(日本時間)にドジャー・スタジアムでトロント・ブルージェイズと対戦し、大谷は「1番・DH」でスタメン出場した。試合はドジャースが1回表に1点を先制されるも、その裏、大谷が先頭打者本塁打を放ち同点に。2死後、4番フレディ・フリーマン内野手(35)がソロ本塁打を放ち逆転に成功した。その後、一進一退の攻防が続き、4-4の同点で迎えた9回に、ブルージェイズのアーニー・クレメント内野手(29)にソロ本塁打を許して逆転された。1点ビハインドで迎えた9回裏には、1死満塁のチャンスを迎えるも、大谷が空振り三振。続くムーキー・ベッツ内野手(32)がサードゴロに倒れ試合終了となった。1点差ゲームを落としたロバーツ監督は試合後、大谷の走塁について珍しく苦言を呈した。ロバーツ監督が指摘したのは、大谷の6回の走塁だ。1点リードの中、1死後、大谷はセンター前へシングルヒットを放った。2死後に2盗を決め、3番ウィル・スミス捕手(30)が四球を選び2死1、2塁となった。2塁走者の大谷は、4番フリーマンの1球目に3盗を試みて失敗。点差を広げるチャンスを潰し、チームは4-5で敗れた。スポーツ紙の報道によると、ロバーツ監督は試合後、大谷の盗塁失敗に関して「彼の決断」と、サインではなかったことを明かし、「いい野球とは言えない」と苦言を呈したという。大谷選手は「1000%いけるという確信」、「絶対にアウトになってはいけない場面」大久保氏は、大谷の走塁について「走れるかどうかの判断はできていた。ツーアウトの場面で、イチかバチかで走ることはない。1000%いけるという確信があった」と分析し、こう続けた。「走ったがアウトになってしまった。『1000%セーフになる』と確信をもって行ったのにアウトになったということは、大間違いだったという結論になる。あの場面は、10000%、無限大にセーフにならなければいけない。絶対にアウトになってはいけない場面。大谷選手も分かっている」そして、大久保氏は監督を務めた経験から、選手の走塁ミスについて「なかなか苦言を呈することはできない」とする一方で、ドジャースには監督と選手の間に「信頼関係がある」と指摘した。「あそこでロバーツ監督は、大谷選手のプレーに苦言を呈した。これは、チームに対して『あの場面は絶対にセーフになりなさいよ』ということ。弱いチームだと何が起こるか。『俺はもう行かないよ(盗塁しない)』となる。強いチームは違う。『次はセーフになるための盗塁をするんだ』というふうになる」さらに、「苦言を呈すことができるロバーツ監督も素晴らしい」と称賛し、「それに対して、どの選手からも『ロバーツ監督があんなことを言った』というコメントが出てこない。言っている様子もない。不協和音が出ない。そして苦言を言える。これがスーパーメジャーなチーム」と評価した。チームは12日(日本時間)に敵地エンゼル・スタジアムでロサンゼルス・エンゼルスと対戦。8回に大谷の42号ソロ本塁打が飛び出すも、4-7で敗れた。
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