「流せるトイレクリーナー」、実は流したらダメ? 一部関係者がX投稿、メーカーサイトの注釈に要注意

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トイレメーカーは「ペーパーと同等の性能」を求める

   トイレに流せることをうたった各社の商品では、こうした基準に合っていることを明示している場合も多いようだ。

   「トイレクイックル」を製造・販売する花王(東京都中央区)では、公式サイトのQ&Aで、「トイレがつまると言われたのですが?」との質問に対し、トイレットペーパーのJIS基準を満たしているとして、「正しくお使いいただければ、トイレのつまりの原因となることはありません」と説明した。ただ、「使用後は1枚ずつ流してください」と呼びかけ、「トイレの流れが悪くなっている時は流さず、燃えるごみとして出す」とアドバイスしている。

   また、「エリエール」ブランドでトイレクリーナーの各種商品を製造・販売する大王製紙(東京都千代田区)は、公式サイトのQ&Aで、シートをたくさん流したらトイレが詰まったと聞かれ、「シートは1枚のみで流していただくよう設計しています。流す際は、『大』の水量で流してください」と説明した。シートについては、「水流・水量・水圧などによって、繊維がばらばらになるようにしています」としている。

   一方、水洗トイレのメーカーでは、トイレットペーパー以外を流すことについては、慎重な姿勢も見られた。

   大手のTOTO(福岡県北九州市)は、公式サイトのQ&Aで、「トイレに流せるシート、流せるお尻拭きなどのシートは流してもよいですか?」との質問にこう答えている。

「トイレットペーパー以外のものは流してはいけません。トイレに流せる、とうたわれている紙でも、トイレットペーパーと同等の性能がない場合があり、故障の原因になることがあります」

   トイレットペーパーと同等の性能が何を指すかは不明だが、少なくともトイレットペーパーのJIS基準を満たしていることなどが求められているようだ。

(J-CASTニュース編集部 野口博之)

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