広陵高校「暴力事案」報道、「テレビはいいけどSNSはだめよ」でいいのか 元放送作家は「醜悪さ」指摘

テレビのSNS批判は「『おまいう』案件として自身に被弾」

   井澤アナの発言は、インターネット上で大きな注目を集め、SNSではさまざまな意見が寄せられ物議を醸した。

   このような一連の流れを踏まえ、長谷川氏は「今回の件、10年ほど前ならば、闇に葬られたかもしれません。そもそも部活という閉鎖的空間にはびこる暴力には、いまだ警察権力が介入しづらいということは事実でしょうし、そういう理不尽な告発手段として、SNSに頼らざるを得ない親御さんの気持ちは痛いほどわかります」と語り、次のように持論を展開した。

   「だからといって、『SNSで一方的につるし上げ、懲らしめよう』という機運が高まるのは危険すぎるという指摘も理解できます。いずれにせよ、その是非はともかく、今回の件で最も違和感を覚えるのは、テレビのこの件に関する扱い方。物言いというより、スタンス。結局は、このチャンネルで一貫して指摘しているように、その論調の骨子を探ってみると、どの局にいたっても『テレビはいいけどSNSはだめよ』でしかない」

   そして、今回の暴力事案に対するテレビ報道について、こう指摘した。

   「今回のケースでいうと、高校や高野連の対応の不手際等に関しては、ほぼ言及することもなく、少なくとも綿密な周辺取材もない。そのうえで、SNSの暴走ばかりを指摘。もちろん、そういうSNSの暴走に警鐘を鳴らすこと自体、全否定するつもりはありませんが、とはいえ、そういう発言をテレビが繰り返せば繰り返すほど、『おまいう』案件として自身に被弾する」

   甲子園大会の大会期間中に不祥事での出場辞退は史上初の事例で、今回の広陵高校による暴力事案は、高校野球ファンのみならず、多くの世間の目が注がれている。

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