日本メーカーが太刀打ちできない「24時間勤務」
BYDも元々は電池メーカーで、携帯電話やノートパソコンの電池製造から始まっている。安価なリン酸鉄リチウムイオン電池を得意とするのがBYDの強みだ。後発のシャオミはかつてのBYDの姿に重なる。
BYDやシャオミのような中国EVメーカーは彗星のように現れ、短期間でマーケットの支持を得る。なぜなのか。それは商品の開発スピードに理由があるようだ。日本の自動車メーカーの開発エンジニアは1日1交代の勤務だが、BYDは3交代の24時間勤務という。これでは日本メーカーは太刀打ちできまい。
もちろん群雄割拠の中国EVメーカーの行方は、まだよくわからない。昨今のEV市場は世界的に停滞しているといわれる。これにはいくつか理由があるが、とりわけ米国ではトランプ政権の環境規制の見直しや購入支援の打ち切りで、EV市場は一段と縮小するだろう。
この煽りを最も受けているのがテスラだ。トランプ政権に加担したイーロン・マスク氏への批判から、米国だけでなく、欧州でもテスラの不買運動が起きている。7月のテスラの販売台数は英国とドイツで約6割、フランスで約3割減少した(いずれも前年同月比)。