2025年シーズン、最下位に低迷するヤクルトは、高津臣吾監督が今季限りで退団することが決定的に。次期監督はヤクルトの池山隆寛2軍監督が最有力だが、チームを立て直すのは時間が掛かりそうだ。
和製大砲の育成が大きなテーマに
「7月下旬にケガから復帰した村上宗隆が34試合で17本塁打と驚異的なペースで量産していますが、3年契約が切れる今オフにポスティングシステムを利用してメジャー挑戦が既定路線になっています。前人未到のトリプルスリーを3度達成した山田哲人は全盛期を過ぎてレギュラーを張れる水準ではなくなっている。投手陣も先発のコマ不足が深刻で、他球団に比べて明らかに見劣りする。監督が交代しても戦力のテコ入れを図らなければ、暗黒時代に突入する可能性があります」(スポーツ紙デスク)
村上不在の前半戦に借金が膨らんだように、その存在はあまりにも大きい。次期監督は和製大砲の育成が大きなテーマになる。
若返りを図るためには時間が必要だ。21年にリーグ優勝と日本一を達成し、翌22年はリーグ連覇を達成したが、当時主力だったリードオフマンの塩見泰隆はその後、故障の多さがネックになり、稼働率が低さは課題。投手陣も高橋奎二、奥川恭伸ら期待の成長株が一本立ちできていない。
高津監督が我慢強く起用し続けている内山壮真、岩田幸宏、古賀優大、赤羽由紘、北村恵吾は定位置をつかめるか。投手陣も若手の台頭が期待される。
CS進出が厳しい状況になったが、今のヤクルトに消化試合はない。来季に向けての戦いは始まっている。
(中町顕吾)