愛知県警「年齢的なものやドライバーの状況もあります」
そのまま、車体を揺らしながら、線路上を2、3メートル走り、いったん止まった。しかし、バックせず、また少し走って、踏切から5メートルほどのところで立ち往生してしまった。
すると、渡るはずだった先の道にいた別の車からドライバーが降り、線路沿いの道を走って声をかけに行く。その後に戻って、踏切の非常ボタンを押すような行動を取った。
しばらくして、作業員が集まり、ドライバーの男性が両脇を抱えられるようにして歩く。様子ははっきりしないが、腰が曲がっているようにも見えた。
目の前で遮断機が下り、男性がバーを潜って出るところまでの映像だった。
この男性は、70歳だといい、東海テレビの取材に対し、「踏切を渡った先の道を曲がるつもりが、間違えて早く曲がってしまった」と説明したという。
事故について、愛知県警の春日井署は9月5日、高齢の男性ドライバーによる事故だとJ-CASTニュースの取材に答えた。
「事故原因は、飲酒運転ではありません。視界も悪くなく、わき見運転でもないようです。詳しくは話せませんが、年齢的なものやドライバーの状況もあります。事故扱いで、捜査はしていません。家族が免許返納を求めたかについては、確認していません。免許を返納するかどうかは、ご本人と家族との話し合いになると思います。ご本人は、息子さんとは連絡しているようです」
(J-CASTニュース編集部 野口博之)