千葉県木更津市で毎年行われている祭り「やっさいもっさい踊り大会」の会場付近に設置されたごみ捨てのシステムが、「画期的すぎる」として、SNSで注目を集めた。木更津市観光課の木更津港まつり実行委員会事務局の担当者によると、少なくとも15年前から現在の運用が続いているといい、回収効率が上がったり、自然環境への悪影響や景観悪化を抑えたりする効果があるとしている。ごみ収集車ごとに分別、ごみは直接投入2025年8月14日、15日の「木更津港まつり」は、14日の「第51回やっさいもっさい踊り大会」と15日の花火大会をメインイベントに開催された。なお、「やっさいもっさい踊り大会」は、「おさ、おさ、おっさ」の掛け声とともに、通りを踊りながら練り歩くイベントだ。祭りが終わった8月27日、Xにやっさいもっさい踊り大会会場のごみ捨て場の写真が「画期的すぎる」として投稿され、注目を集めた。写真には、2台のごみ収集車が、ごみの投入口が開いた状態で停車している。それぞれ「びん・かん・ペットボトル」「可燃ごみ」の貼り紙が貼られており、ごみ収集車に直接ごみを投入するシステムのようだ。ごみ収集車のそばには、スタッフとみられる人が2人立っている。この投稿には9月10日時点で15万の「いいね」が付き、「各地のゴミ箱もコレでお願いしたい」「これは賢い」「祭り会場へ車両進入を防ぐバリケード代わりににもなっててすごく頭いいなと思った」「これなら回収する必要なし!の画期的な方法」といった声が寄せられた。「ゴミ箱が溢れかえってしまったり、回収の作業効率が悪かった」と現在の運用になぜ、ごみ収集車に直接ごみを入れるシステムにしたのだろうか。J-CASTニュースの取材に応じた木更津港まつり実行委員会事務局の担当者は、「元々は仮設のゴミ箱を設置しておりましたが、ゴミ箱が溢れかえってしまったり、回収の作業効率が悪かったことから、現在の運用に変更しております」と説明した。いつからこのシステムで運用しているかについては、「関係者に聞き取りをした結果、少なくとも15年前からは現在の運用をしているとのことでしたが、明確にいつから現在の運用をしているかは不明です」とした。ごみ収集車に直接ごみを入れるシステムにしたことの効果について、「ゴミ回収の作業効率の向上に加え、ゴミ箱が溢れかえることによる自然環境への悪影響や景観悪化の防止、さらに分別の促進などにも効果があると考えております」という。Xでの反響については、「本市の一大イベントである木更津港まつりでの取り組みが取り上げられ嬉しく思います。様々な課題はありますが、持続可能なイベントとなるよう取り組んでいきたいと思います」とコメントした。
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