米国で、右派系の若手政治活動家として知られたチャーリー・カーク氏が射殺された。TikTokで700万人以上、X(旧Twitter)で500万人以上のフォロワーを持ち、2024年の米国大統領選でドナルド・トランプ氏の復権に大きく貢献した人物とされる。
カーク氏は生前、参政党と親交があった。そのためか、参政党・山中泉参院議員がカーク氏の遺族を支援するための寄付を呼びかけたのだ。だが、アンチだけでなく支持者からも困惑の反応が出ている。
事件の4日前に参政党のイベントに出席していた
カーク氏は意見が異なる左派やリベラルの若者とも議論を繰り広げ、巧みな弁舌で"論破"する姿で若者を中心に影響力を高めていた。
銃規制や人工妊娠中絶への反対、性的少数者や黒人、イスラム教徒らへの差別的な言動でしばしば波紋を広げることも。コロナ禍ではワクチンについて誤情報を拡散したこともあり、2020年の大統領選でトランプ氏が敗れた際には「不正選挙」と陰謀論を唱えていた過去もあった。
米国時間2025年9月10日、ユタ州での大学で講演中に狙撃され、死亡したカーク氏。事件が起きる4日前には、東京都内で参政党が開いた対談イベントにも出席していた。事件が起きると参政党は、
「私たちは、氏から受け取ったものを大切にし、正確に伝え、力強く広めていくことで、その遺志に応える所存です」
との追悼メッセージを、公式サイトや神谷宗幣代表のXに掲載した。
さらに党の山中議員は14日、自身のXに「拡散希望」として、カーク氏の遺族への寄付を呼びかけ。「チャーリー・カーク側から、『残された家族への寄付金を募っています。もし日本の方でご協力いただける方がいれば大変有難いです』とのメッセージをいただきました」と記し、海外サイトのURLを紹介した。