プロボクシングの元世界2階級制覇王者・亀田和毅(TMK、34)が、2025年9月25日にユーチューブを更新し、11月24日にトヨタアリーナ東京で行われるWBC世界バンタム級王座決定戦、那須川天心対井上拓真戦の勝敗を独自予想した。「天心の良さを出せる相手を探したと思う」WBC世界バンタム級王座は、中谷潤人(M・T、27)が保持していた王座だ。中谷が王座を返上したことにより王座が空位となり、同級1位・那須川天心(帝拳、27)と、同級2位・井上拓真(大橋、29)によって王座決定戦が行われることになった。那須川はプロ8戦目にして初の世界タイトル戦となる。一方、元WBA世界バンタム級王者の井上は、24年10月以来の世界タイトル戦となる。両者のプロ戦績は、那須川が7勝(2KO)で、井上が20勝(5KO)2敗。かつて世界バンタム級王座を保持していた亀田は、「めちゃめちゃいいカード。俺も見たい。どういう展開になるか楽しみ」と前置きし、今回の王座決定戦が決まった経緯に言及した。「(那須川陣営は対戦相手が)誰がいいのか、めっちゃ考えたと思う。天心が誰とかみ合うか。天心の良さを出せる相手を探したと思う。『拓真が1番いいんじゃないか』と。(井上は)ボクシングをしてくれるし、パンチもさほどない。天心が倒されることは、まずないやろと。スピードは天心の方が上」サウスポーの那須川は、ボクシングはわずか7戦だが、キックボクシングで42戦(全勝)のキャリアを誇る。スピードが大きな武器で、豊富なスタミナを誇る。一方の井上は、18年12月にWBC世界バンタム級暫定王座を獲得。正規王者との王座統一戦に敗れるも、23年4月にWBA同級王座を獲得し、王座返り咲きに成功した。ボクシングでは、那須川の3倍以上のキャリアを持つ。亀田は両者の実力を分析し、次のように勝敗を予想した。「天心の良さがめっちゃ出ると思う」「たぶん天心が光ると思う。天心の良さがめっちゃ出ると思う。スピードは、日本の中でもトップクラスに入る。拓真は、右と比べたらサウスポーが好きじゃない。負けているのはサウスポーだし。俺の予想でいくと、天心が2-1か2-0の判定で勝つ。KOはどっちもない」そして、こう続けた。「拓真はスピードもあるし、倒せるパンチも持っている。戦い方もうまいし、スタミナもある。打たれ強い。大橋ジムにはそれなりのスタッフがいる。研究して戦略を練る人もいると思う。いろいろなアドバイスを出すと思う。俺が拓真の立場だったら、1ラウンドから行く。ボクシングをしたら、中途半端にやられると思う。なんでかというと、天心はボクシングが上手いから。毎試合伸びている。戦い方がうまくなっている」スポーツ紙の報道によると、25日に行われた記者会見で那須川は、「負けることは一切考えてないが、負ける覚悟も持っている。だからこそ俺が勝つ」と意気込み、井上は「過去一、モチベーションも上がっている。緊張感の高い戦いになるが、必ず王座に返り咲きたい」と宣言したという。
記事に戻る