JICA「アフリカ・ホームタウン」撤回、4市に変化は? 1か月で計3万件超問い合わせ、業務への支障「計り知れない」

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長井市と今治市、苦情殺到で業務への支障「計り知れない」

   長井市の総合政策課都市交流推進室の担当者は、この1か月間で届いた問い合わせや苦情の件数は、メールと電話合わせて約8000件以上だとした。8月25日の週がもっとも多かったものの、その後少し落ち着いたものの、9月の第1週目頃に再び問い合わせが来るようになったとした。こうした問い合わせや苦情は、市民よりも市外の人からのものが「圧倒的に多い」という印象だという。

   撤回が発表されて以降の26日は「本当に白紙撤回したのか」「交流事業そのものをやめなさい」といったメールや電話が数件あったという。一方で、「今回のようなことがあって、交流をやめるというのはやっぱり良くないと思います。ぜひ頑張って交流を続けていただきたい」といった声も寄せられたと明かす。

   今後について、以前から続けていたスポーツを通じた交流は続けていきつつも、「不安に思ってらっしゃる方もいらっしゃるので、丁寧に説明しながらしていきたい」とした。

   今治市観光課の担当者は、8月25日から9月24日までの問い合わせや苦情の件数について、電話とメール合わせて約6000件だと明かした。

   最初は1日450件程度届いていた状況が、直近は1日50件程度に減っていたものの、1人あたりにかかる時間は長くなっていったと、前出の担当者は明かした。最初は情報の真偽を尋ねる内容が多かったが、その後は自身の考えを述べるような内容が多かったという。「最低でも15分」は対応に時間がとられたとし、通常業務への影響は「計り知れないものがありました」と話した。

   一方で、26日の問い合わせや苦情は「ほぼほぼないです」とした。

   今後の国際交流の予定については、「アフリカ・ホームタウン」の枠組みの中で交流を予定していたモザンビークについては白紙の状態だが、これまでも行ってきた姉妹都市との交流については「今までと同じように国際交流を継続していきます」とした。

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