大リーグのロサンゼルス・ドジャースに所属する韓国出身キム・ヘソン内野手(26)が、ポストシーズンのロースター(出場選手登録枠)入りを猛アピールした。
「キムの切なる願いが120日ぶりのホームランに」
ドジャースは2025年9月29日(日本時間)、敵地T-モバイル・パークで行われたシアトル・マリナーズ戦に、「8番・セカンド」でスタメン出場。2回の第1打席で、先制の3号2ランを放った。
レギュラーシーズン最終戦となったこの日、キムは4打数1安打2打点1三振。大リーグ1年目は、71試合に出場して打率.280、3本塁打、17打点、13盗塁を記録した。出塁率と長打率を合わせたOPSは.699だった。
ポストシーズン直前に「爪痕」を残したキム。複数の地元韓国メディアがキムの本塁打を速報し、ポストシーズンのロースターを独自分析した。
スポーツメディア「スポーツ朝鮮」(ウェブ版)は、「『ポストシーズンに必ず連れて行ってください』キム・ヘソンの切なる願いが、120日ぶりのホームランで花開いた」とのタイトルで、キムの今シーズン第3号を報じた。
記事では「これでキム・ヘソンの初のMLBレギュラーシーズンは幕を閉じた。しかし、キム・ヘソンはもっと長く野球を続けたいと願っている。ドジャースのチームメイトと共にポストシーズンの舞台に立つという強い願望が、120日ぶりの本塁打で爆発した。まるでキム・ヘソンがデイブ・ロバーツ監督に向けて『ポストシーズンに連れて行ってほしい』というメッセージを送っているかのようだった」とした。
キム「チームが望むことは何でもする準備ができている」
同メディアは、キムのポストシーズン出場を熱望する一方で、現実を冷静に受け止め、次のように分析した。
「ロバーツ監督は、9月初めにキム・ヘソンが左肩の負傷から復帰して以来、なかなか出場機会を与えなかった。負傷前とは全く異なるキム・ヘソンの起用法を示した。キム・ヘソンが左投手の外角変化球をうまく攻略できないという理由で先発ラインナップから外し、たまに代走や代打として起用するだけだった。(この日キムを先発起用した)ロバーツ監督が、キム・ヘソンに対する評価基準を変えたのだろうか。必ずしもそうとは言い切れない」
韓国メディア「SPOTVNEWS」(ウェブ版)によると、キムはポストシーズンのロースター入りに関して、次のように意気込んだという。
「もしポストシーズンのロースターに入るならば、私が得意とする代走や代打など、ここに集中するつもりだ。これが私の頭にある2つの役割だ。選手として、チームが望むことは何でもする準備ができている。私の意見は重要ではない。チームが求めることを実行する」
大リーグは29日にレギュラーシーズンの全日程を終了した。ナ・リーグ西地区優勝のドジャースは、ワイルドカードシリーズ(WCS、2戦先勝方式)からの登場となり、10月1日に本拠地ドジャー・スタジアムでシンシナティ・レッズを迎え撃つ。
Hyeseong Kim gets the scoring started in Seattle! pic.twitter.com/13Bp1YWeBK
— MLB (@MLB) September 28, 2025