「短命政権」の予想も...高市早苗総裁が進むいばらの道 裏金問題に連立、自民党内には「派閥の力」よみがえる

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石破(前)首相の動きもバランスを崩す恐れ

   石破茂・前総裁は、新総裁選出直後のあいさつで、「あそこまではっきり『ワーク・ライフ・バランスやめた』といわれると、大丈夫か、という気はしなくはないが」と冗談交じりに皮肉った。直前の、新総裁あいさつで、高市氏が「私自身もワーク・ライフ・バランスという言葉を捨てる。働いて、働いて、働いて、働いていく」と興奮気味に叫んだことを指している。「全国過労死を考える家族の会」の代表世話人は「国のトップに立とうとする人の発言とは思えない」と驚いたと報じられていた。

   「前総裁」となった石破首相が10日にも発出しようと準備を進めている「戦後80年見解」について、以前から高市氏は反対していた。「衆院議員ではなく、首相として出すのであれば明確に反対だ」。首相名で出すことは「政府の立場だとされてしまっては困るので反対だ」と述べた(朝日新聞9月25日)。高市氏は、安倍元首相が発出した「戦後70年談話」の作成に関わっている。この問題も火種の一つである。石破氏が発出に踏み切れば、混乱が広がる恐れがある。

(政治ジャーナリスト 菅沼栄一郎)

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