韓国メディア「マニアタイムズ」(ウェブ版)が2025年10月9日、大リーグのロサンゼルス・ドジャースに所属するキム・ヘソン内野手(26)の特集記事を組み、ポストシーズンで出場機会に恵まれない境遇を嘆いた。韓国出身大リーガーとして唯一ポストシーズンに「参戦」もナ・リーグ西地区優勝のチームは、ワイルドカードシリーズを突破し、地区シリーズに進出。ナ・リーグ東地区1位フィラデルフィア・フィリーズとの地区シリーズでは2連勝を飾り、リーグ優勝決定戦に王手をかけている。チームは、ポストシーズン4連勝と破竹の勢いを見せる中、キムは出場機会に恵まれずベンチを温める日々が続いている。地元韓国メディアの中には、キムの起用法を巡り、デーブ・ロバーツ監督(53)の采配を批判的な論調で報じるメディアもある。このような状況の中、「マニアタイムズ」は「『観戦者』キム・ヘソン、1試合も出場せずWS優勝しても意味があるのか?ポストシーズン4試合連続欠場」とのタイトルで記事を展開した。キムはポストシーズンのロースター(出場選手登録枠)入りが危ぶまれたが、レギュラーシーズン最終戦で本塁打を放ち猛アピールした。結果、ワイルドカードシリーズ、地区シリーズの出場枠を勝ち取った。韓国出身大リーガーとして唯一、ポストシーズンに「参戦」しているものの、ここまでプレーする機会が巡ってこない。今季71試合に出場し打率.280、3本塁打、17打点「マニアタイムズ」は、「ドジャースのユーティリティプレイヤー、キム・ヘソンは今ポストシーズンで依然としてグラウンドに立つことができていない。ロバーツ監督は、代走や代打、守備要員としてさえキム・ヘソンを選択しなかった。これは単なる試合運営の問題ではなく、ポストシーズンの戦略の中で、彼の出場機会が事実上制限されていることを示している」と分析した。そして、こう続けた。「結局、ドジャースがポストシーズンを経てワールドシリーズ優勝を果たしたとしても、キム・ヘソンにとって今シーズンは『グラウンドを踏めなかった観客としてのシーズン』として記録される可能性もある。シーズンを通して様々なポジションをこなしチーム戦力に貢献できたにもかかわらず、ポストシーズンで1度も出場機会を与えられなければ、彼の貢献と成果は目に見えない記録としてのみ残ることになる」大リーグ1年目のキムは今シーズン、マイナーで開幕を迎え、5月に大リーグに昇格。ショート、セカンド、センターなどの守備をこなし、課題の打撃でもチームに貢献してきた。レギュラーシーズンは、71試合に出場し打率.280、3本塁打、17打点。出塁率と長打率を合わせたOPSは.699だった。
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