プロ野球DeNAの元ヘッドコーチで野球解説者の高木豊氏(66)が、2025年10月9日にユーチューブを更新し、ロッテを今季限りで退団する石川歩投手(37)と荻野貴司外野手(39)を巡る一部ファンの意見に対して、「球団を責めるのは筋違い」などと反論した。「なんでコーチを蹴ったのだろう」ロッテは7日、石川、荻野両選手の退団を発表した。スポーツ紙の報道によると、球団は両者に来シーズンの構想から外れている旨を伝えた上で、コーチ就任の打診をしたが、石川、荻野ともに現役続行の意思が固く、球団の打診を固辞したという。石川、荻野ともに今シーズンは1軍での出場がなかった。荻野は2軍で34試合に出場し、打率.317、1本塁打、9打点を記録した。ロッテは今シーズン、リーグ最下位に終わり、低迷の責任を取り吉井理人監督(60)が辞任した。来シーズンは、サブロー新監督(49)のもと、新たな船出となる。生え抜きベテランの退団について、高木氏は「過去をさかのぼると、功労者がもっと簡単にクビになっている」と切り出し、次のように率直な感想を述べた。「その時はファンが騒ぐが、荻野はコーチの打診があった。それを蹴った。来年40歳。ケガがちで、一生懸命頑張って、すごいいい選手だとは思うが、半分くらいはケガをしている印象がある。ここまでよくやったという拍手と、なんでコーチを蹴ったのだろうという思いが同時に沸き起こる。今年、あまり1軍でやっていなくて、体の調子が良かったのだろう。『このままでは終われない』という気持ちは分かるが、(1軍に)呼ばれなかった現実を見ると、それぐらいの評価しかなかったと考えるしかない」「球団はよく面倒をみた方だと思う」石川、荻野の退団を巡り、インターネット上では、一部のファンが球団の対応に関して、批判的な声を上げた。高木氏は、このような意見に対して、真っ向から反論した。「2人はケガとか、いろいろたくさんあって、球団はよく面倒をみた方だと思う。だから球団を責めるのは筋違いだと思う。やりたいというのなら仕方がない。『それなら君たちの力で(移籍先を)探してください』と言うしかない。相対的に考えたら、チームが最下位に沈むと、変わっていかなくてはいけない。真っ先に立つのはベテランたち。これはしょうがない。功労者だからコーチの打診をした。『もういりません。契約解除』ではない。なんでロッテが叩かれなきゃいけないのか」石川は東京ガスから13年ドラフト1位でロッテに入団。先発投手として、ルーキーイヤーの14年から3年連続で2桁勝利をマークした。プロ通算79勝66敗、5ホールド。一方の荻野は、トヨタ自動車から09年ドラフト1位でロッテに入団した。21年シーズンに、最多安打と盗塁王の2冠を達成。22年シーズン以降は、足の負傷などもあり出場機会が減少した。プロ通算で打率.283、49本塁打、320打点、260盗塁。
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