200勝達成の巨人・田中将大、来季にも期待感...フォーム改造は「発展途上」 V奪回のキーマンへ

   2025年シーズンのレギュラーシーズンが終了し、ロッテが澤村拓一、石川歩、荻野貴司の電撃退団を発表するなど、来期に向けた動きが出ている。各球団が若返りを図る中で、巨人の田中将大は来季も現役続行が既定路線になっている。

  • 田中将大選手
    田中将大選手
  • 読売ジャイアンツの本拠地・東京ドーム
    読売ジャイアンツの本拠地・東京ドーム
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  • 読売ジャイアンツの本拠地・東京ドーム

久保康生巡回投手コーチと投球フォームを改造

   楽天を退団し、巨人に移籍した今季は開幕から先発ローテーションに入ったが、5月以降はファーム調整に。3か月の月日を経て8月に1軍復帰すると、9月30日の中日戦(東京ドーム)で6回4安打2失点と試合をきっちり作り、日米通算200勝を達成した。

   10試合登板で3勝4敗、防御率5.00という成績は納得できるものではない。だが、久保康生巡回投手コーチと二人三脚で投球フォームの改造に取り組み、以前より直球の力強さが増している。

   スポーツ紙デスクは、「久保コーチは試行錯誤を繰り返していた菅野智之(現オリオールズ)にも投球フォームでアドバイスを送り、2年後の昨年に最多勝に輝いて見事に復活しました。田中将はフォームの改善に取り組んで7か月足らずです。まだまだ発展途上ですし、来年以降はさらに良くなる可能性があります」と期待を込める。

先発陣不足の巨人、田中への期待

   巨人の先発陣はコマがそろっていると言えない。

   今年2ケタ勝利を挙げたのは山崎伊織のみ。エースの戸郷翔征は好調を維持できず、20試合登板で8勝9敗、防御率4.14。111イニングで、20年以来5年ぶりに規定投球回をクリアできなかった。

   若手成長株の井上温大も安定感を欠いて4勝止まり。グリフィンは14試合登板で6勝1敗、防御率1.62をマークしたが、度重なる故障で78イニングと稼働率が低かった。

   大記録達成で精神的に楽になった部分があるだろう。来年は真の復活へ。田中将が先発で安定したパフォーマンスを見せ続ければ、V奪回がグッと近づく。

(中町顕吾)

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