万博閉幕日の夜に起きていた「危ない大混雑」 イベントに来場者殺到、帰宅の人波も重なり押しつぶされそうに

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   大阪・関西万博は2025年10月13日に半年間の会期を終え閉幕した。この日夜の「大阪ヘルスケアパビリオン」の閉幕イベントには、万博のテーマソングを歌う音楽デュオ「コブクロ」が登場。テーマソング「この地球の続きを」を来場者と合唱した。

   この際、周辺に来場者が殺到し、「事故が起こるのでは」との声が上がるほど大混雑する様子が見られた。J-CASTニュースの記者が現場で取材した。

  • 大混雑する大屋根リング下の通路(10月13日20時29分、大阪市此花区)
    大混雑する大屋根リング下の通路(10月13日20時29分、大阪市此花区)
  • 閉幕イベントを撮影しようとカメラを向ける来場者(13日20時39分、大阪市此花区)
    閉幕イベントを撮影しようとカメラを向ける来場者(13日20時39分、大阪市此花区)
  • 混雑で壊れたとみられる扇子(13日21時3分、大阪市此花区)
    混雑で壊れたとみられる扇子(13日21時3分、大阪市此花区)
  • 大混雑する万博会場(13日20時31分、大阪市此花区)
    大混雑する万博会場(13日20時31分、大阪市此花区)
  • 大混雑する大屋根リング下の通路(10月13日20時29分、大阪市此花区)
  • 閉幕イベントを撮影しようとカメラを向ける来場者(13日20時39分、大阪市此花区)
  • 混雑で壊れたとみられる扇子(13日21時3分、大阪市此花区)
  • 大混雑する万博会場(13日20時31分、大阪市此花区)

「一番最悪なタイミングで」テーマソングが流れ

   記者は19時50分頃、会場内のアナウンスで「東ゲート付近が混雑している」と聞き、東ゲートを目指した。20時5分頃に東ゲートに向かう途中にある「大阪ヘルスケアパビリオン」の閉幕イベントに到着すると、大混雑となっている様子が目に入ってきた。

   19時50分までは万博名物となった「ドローンショー」が開かれていた。ショーを見終わった来場者や、最寄りの大阪メトロ・夢洲駅から帰る人が、東ゲートに向かったとみられる。大屋根リングから下るエスカレーターも付近にあり、混雑に拍車をかけた。

   警備をしていたのは、大阪府警の警察官らで、

「小さい子どもが押しつぶされます。押さないでください」
「立ち止まらないで、ゆっくり進み始めて」

などとメガホンで声を掛けていた。

   万博のテーマソングがステージから流れ始めると、会場前方や大屋根リング下のスペースにいる人々からはペンライトを振ったり、テーマソングを歌う人がいたりした一方で、身動きができないほどの混雑の中にいる来場者からは「一番最悪なタイミングで」「(混雑で)怖い」「事故が起こる」との声が漏れ聞こえてきた。

   混雑の中には、ベビーカーを押す人や小さい子どももいた。記者も雑踏の中で押しつぶされそうになるような危険を感じた。また、この混雑を受け、普段は関係者通路となっている道路の一部が、緊急的に通り道として開放されていた。

   混雑はイベント終了後の20時50分頃まで続いた。混雑後の大屋根リング下を歩くと、水筒や壊れた扇子、ペットボトルなどが落ちていた。

事故の報告なし、でも「よく全員が生きて帰れた」

   SNSでは「万博会場を出た時には余韻よりも生きて出られてよかった」「あそこ(ヘルスケア)で帰宅時間にライブすべきじゃなかった」「群衆が波打った動きになってきたので、これは本当に危険なヤツだ‼とハラハラしました」との投稿が見られた。

   また、身の危険を感じるような混雑は他にも起きていたという。SNS上で検索すると、同様の混雑は、花火前のチェコ館前の通路や夕方の「フラッグパレード」の後の通路でも同様の混雑が起きていたとの投稿もあった。

   万博の閉幕日にこれまで大きな事故は報告されていない。SNSでは次のような投稿もあった。「よく全員が生きて帰れた」。

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