日本航空(JAL)のグループ会社、ジェイエア(J-AIR)は2025年10月13日、大阪・伊丹空港で、この日閉幕した大阪・関西万博の公式キャラクター「ミャクミャク」を描いた特別塗装機のお別れイベントを開いた。就航時は「気持ち悪い」といった声もあった飛行機だが、万博期間中にミャクミャク人気は急上昇。イベントでは小学生らが機体に次々に感謝のメッセージを書き込み、その中にはミャクミャクのイラストも多数。運航終了直前に、さらに「増殖」していた。応募倍率は約25倍ジェイエアが運航していたのは「JALミャクミャクJET」(エンブラエルE190型機)。23年11月に運航が始まり、今回のイベント前日にあたる25年10月12日までの約2年で32万4169人の乗客を運んだ。イベントは小学生と保護者、計60人を対象に募集。1496人が応募し、倍率は約25倍に達した。ジェイエア取締役の宝本聖司氏は、あいさつの中で、デザインについて就航時は「『攻めすぎじゃないか』、人によっては『気持ち悪い』と言われた」ことに言及。2年を経て「どんどんどんどん、みなさんミャクミャクに愛着を持ってくださって、今では非常にかわいがる人が増えた」という。当日は44人が参加。整備士がエンジンや翼の仕組みを解説する「航空教室」や、万博にまつわるクイズ大会が開かれた。さらに、飛行機に「万博楽しかった」「ミャクミャクありがとう」「ミャクミャクだいすき」といった思い思いのメッセージを書き込んだ。ミャクミャクのイラストを書き込んだ人も多かった。「JALガンダムJET」ば11月まで運航予定特別塗装機として本拠地の伊丹を出発するのは13日が最後。格納庫から旅客ターミナルに向かう飛行機を見送ってイベントは終了した。ラストフライトは14日の秋田発羽田行きのJL168便。22時頃に羽田空港に到着し、通常塗装に戻す作業が行われる。JALグループで登場した万博塗装機は全3機。1機目が今回の「JALミャクミャクJET」で、2機目が国際線向けの「JALミャクミャクJET」2号機(ボーイング787-8号機)。24年6月に就航し、25年9月には、すでに通常塗装に戻っている。3機目として25年3月にお目見えした「JALガンダムJET」(ボーイング737-800型機)は、25年11月頃まで国内線で運航される予定だ。(J-CASTニュース編集委員兼副編集長工藤博司)
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